AIの進化と投資の未来はどうなるのか?

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人工知能(AI)は膨大なデータから新たな知見を見出す強みがあるため、株価や市場環境などの様々な情報を扱う金融の分野でも進化が目覚ましい。人工知能は投資の在り方をどのように変えていくのだろうか。

■世界最大級のヘッジファンドも導入したAI投資

金融の世界で人工知能(AI)の存在感が増している。株価の動向などを分析し、人間からの指示を受けなくても株式の取り引きを行い、収益を上げるAIが現れてきたのだ。囲碁やクイズ番組などの分野で人間を上回る成績を残してきた人工知能が、金融の分野でも人間を凌駕する可能性がある。実際、三菱UFJ信託銀行はAIを活用した投資信託を国内で初めて商品化し、機関投資家向けに販売を開始した。投資家心理を表す指標や金利を入力とし、新たな資産運用の手段を開発している。

機関投資家・富裕層向けに高い収益機会をもたらすヘッジファンドも人工知能の活用に本気で取り組み始めている。世界最大級のヘッジファンド「ブリッジウォーター」は人工知能チームを結成し、IBMの人工知能Watsonの開発者を責任者として迎え入れている。香港に本社を置く「Aidyia」社は株式取り引きを完全に自動化したヘッジファンドを立ち上げた。ディープラーニングと呼ばれる最新の人工知能技術を活用し、自動的に市場の変化を認識して、従来の方法論では予測できなかった株価変動の予測を狙う。日本でもAIを利用したヘッジファンド「ブルーガ・キャピタル」が知られている。

人工知能を活用したファンドの成績はおおむね好調だ。2016年前半ではAIを活用したヘッジファンドは業界全体よりも高い運用成績を記録した。コンピュータ運用を主とするファンドの資産残高は2015年末で約28兆円を超え、10年間で6倍という急拡大を遂げている。

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