ハッカソンって何?
ハッカソンの歴史と効果に触れてみよう

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「ハッカソン」というワード、お聞きになったことはあるでしょうか。

ハッカソン(Hackathon)とは、「ハック+マラソン」を合わせて作られた造語であるとされています。
ハッカソンという言葉が初めて登場したのは、1999年6月。中旬頃に、Sun Microsystemsが主催したJavaOne Conference内において、当時新発売だったパームトップ端末間での通信に関するプログラムの開発を競うイベントを「the Hackathon」という名称で開催したのが始まりです。

2000年代に入ると、ハッカソンは企業や組織内外において爆発的に普及します。
なぜ普及していったのか。ハッカソンの概念や目的とするところが、普及したキーポイントになりそうです。まずは、ハッカソンの開催形態を見ていきましょう。

<ハッカソン開催形態―“マラソン”の名にふさわしい「知力」「体力」の勝負>

まず、ハッカソンの開催主題についてのプレゼンテーションが行われます。テーマが複数ある場合、主題のプレゼンテーションが複数回に渡ることもあります。その後、参加者は、それぞれの関心分野や持っている技術スキルに応じてアイディアを出したり、チームを組んだりします。以降、数時間〜数日に渡り、作業を進めていきます。アメリカのギーク文化がなぜか色濃く反映されており、参加者はピザやハンバーガー、サンドイッチといったファストフードを食べ、栄養ドリンクや炭酸飲料を飲み、寝る場合は寝袋を使って床に雑魚寝する、といったスタイルでイベントを乗り切っていきます。知力と体力が必要とされるこのイベント、マラソンが造語の一部に含まれているのは、このような開催スタイルの特徴を捉えているからなんですね。
こうして進められた作業の結果は、参加者(もしくは参加者チーム)自身によるプレゼンテーションとして最後に発表されます。コンテストの要素を含む場合は、主催者から表彰され、報奨金や賞品を受け取ることもあります。

<ハッカソンが持つ効果>

ハッカソン開催による効果には、次のようなものが挙げられます。

1. プロダクトの品質改善
代表的なものに、facebookの「いいね!」ボタンがあります。いいね!ボタンは当初facebookにはありませんでしたが、facebook社内で開催された組織内ハッカソンにおいて発表され、そのアイディアとソースコードが実際のサービスに実装されたのは有名な話です。
とりわけ、オープンソース・プロダクトの開発コミュニティでは数多くある動きですが、世界各地に散っている開発者たちが、ハッカソンというイベントの場に集い、プロダクトの品質改善を図ることもあります。
このように、ハッカソンは開発者コミュニティが集まる場であり、その場に集まる開発者たちの総合力によって、プロダクトの品質改善を図ることを可能にしています。

2. オープン・イノベーション
伊藤園がお茶のアイディアを汲み出す目的で「茶ッカソン」というタイトルでイベントを主催したり、音楽系のハッカソンとして歴史のある「Music Hack Day」が世界各地で開催されてきたりと、IT業界に留まらず様々な分野でハッカソンが用いられています。
また、2011年にアメリカ合衆国議会が、オープン・ガバメントのためのハッカソンを主催しました。政府機関だけではなく、公共団体や福祉系の団体が主催して、都市交通システムの改善・教育・医療・防災等々、政治や社会問題の解決につながるハッカソンも数多く開催されています。
このように、企業や組織、政府や公共団体が、「自組織内にはないアイディアや技術要素を外に求めることができる」という意味で、ハッカソンが果たす役割はとても大きいものだと言えるでしょう。集まった人材が生み出すアイディアや技術力が結集することで、オープン・イノベーションを実現することができるのです。

<企業におけるハッカソンの認知度は?>

先述したように、ハッカソン開催のメリットはとても大きいものがあります。報奨金や賞品に釣られて参加する技術者も中にはいるようですが、それでもこうして技術者たちが集う「キッカケ」になるのは間違いなく、こうした場があることで起こせるイノベーションは、とても付加価値の高いものといえるでしょう。
企業においては、オープン・イノベーションの重要性が声高に叫ばれています。しかし、ハッカソンの開催実数はそこまで多くありません。

「重要性はわかったよ。でも、どうやってやればいいの?」という疑問をお持ちの方が多いかと思います。ハッカソンの企画・主催を手がける専門家に相談してみるのはいかがでしょうか。

著者プロフィール
氏名:新村 繁行
株式会社カグラ 代表取締役
2003年よりインフラSE・PMOスタッフとして数多くの大規模基幹システムのインフラ設計・構築・運用プロジェクトに従事。
2014年より現職、フロントエンドエンジニアチームのマネジメントと、海外シェアハウスでITx英語xビジネスを教える人材育成プロジェクト「アクトハウス」を企画・運営する傍ら、テック系ライターとして活動中。
世界各国から楽曲をリリースする音楽プロデューサー/DJとしての顔も持つ。
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