DevOpsワークショップ(前編)

20170106

ビジネス on ITの中でもたびたび記事の中で取り上げてきた、ソリニア(Solinea)。
今回はソリニアがサービスメニューとして提供しているDevOpsの基本的なワークショップを前編・後編に分けてレポートします。

2016年12月、サンフランシスコに本社を構えるソリニアからSethとJoelが来日しました。

JoelはAutomation Architectの第一人者(写真左)。
Sethは20年以上テクノロジーの世界で活躍しており、ソリニア社のVice Presidentです(写真右)。
solinea

Sethよりワークショップの冒頭、アメリカに実在する企業を例として考えていきましょう、とありました。
今回の事例となった企業はAcme Inc.(アクミ社)です。同社は米国でブログなどのプラットフォームを提供している会社です。ソリニア社はCI&CDによるコンサルティングを実施し、アクミ社の環境を変えていくことに成功しました。
※CI(Continuous Integration)
※CD(Continuous Delivery)

ではアクミ社が抱えていた問題とはなんだったのでしょうか。
まず複雑な組織の問題がありました。システムはクラウドに移行することなく、それぞれの部門でITを扱っていました。つまりサイロ型のプロジェクトが個々に走っていたのです。
・危険なファイル共有(バージョンの管理をしていない)
・組織間の問題(どの部門もコントロールできない)
・ITガバナンスが存在しない

問題を解決していくには、ソリニア社が提唱する、Four Pillars of DevOpsで考えていく必要があるのです。
以下がその4つの柱です。

1.カルチャー(culture)
2.プロセス(process)
3.人 (people)
4.テクノロジー (technology)

Four Pillars of DevOps – Culture
カルチャーはDevOpsでは必ず失敗に陥るポイントでもあります。コラボレーション、ビジョンの共有が大切です。組織でレガシーなアプリケーションを使っていたりすると本当に大変です。なぜなら、誰も変化を望んでいない、変化に恐れを感じているからです。
各自で違う問題をかかえていることが多く、組織を超えて解決するビジョンが必要になります。

Four Pillars of DevOps – Process
次にプロセスを見ていきましょう。ワークプロセスにおいては、ソースコード/コンフィグレーション情報/ソフトウェアパッケージ/スクリプト類/自動生成のためのコードなど、開発に関連するすべてのアウトプットを対象にして履歴管理が必要です。プロセスの自動化を考える場合に重要なことです。また、各プロセスで挙げられた課題は、マネージャが割り振るのではなく、各担当者が自発的に取得し解決するようにすることでプロセスの停滞を防ぐことも重要です。

Four Pillars of DevOps – People
次は人、(People)です。DevOpsのプロセスに関わる人たちは、ソースコード管理、ソフトウェアのビルド自動化、テスト自動化、管理操作のスクリプト化などに必要となるスキルセットの習得が必要です。

Four Pillars of DevOps – Technology
最後にテクノロジーです。コラボレーション、ソースコードの管理、コードのレビュー、テスト、コードのビルド、自動化、IaaS/PaaS等のさまざまな要素について標準化とインターフェースの標準化を考えていく必要があります。

後編では、テクノロジーで出てくる、さまざまなツール群について触れていきます。

著者プロフィール
氏名:加藤 美穂
2001年:香港をハブとしてタイ・インドネシア・ベトナム・中国各拠点に展開している大規模メールシステムの運用管理を香港で経験。
2006年:日本に帰国後、エンジニアとして伊藤忠テクノソリューションズ株式会社に入社。翌年企画部門へ異動、データセンターのマーケティングコミュニケーションを経てクラウドへ。OpenStackにはOpenStack Summit香港開催時ごろより関わるようになる。特技は広東語。
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