新任CIOが知っておくべき基礎知識――次期システム検討を円滑に進めるための現状分析方法

 日常的にシステム基盤がどんな状況で稼働しているのかを把握し、課題や改善ポイントがないか検討すべきなのはもちろん、システム基盤の刷新を検討する際には、現行システム基盤の分析が欠かせない要素の一つです。システム基盤の現況を把握する上で、どのようなポイントをおさえておけばよいのかについてご紹介します。

▼ ハイライト
1. 資産管理
2. システム基盤が持つ性能や担っている役割の把握

1. 資産管理

 突然ですが、皆様が業務でお使いのパソコンや端末類には、資産管理用のラベルが貼られていることはないでしょうか。筆者が使っていたパソコンにも「◯◯管理備品」や「XXXXXX08」のように、いかにも事務的で、管理されています!と一目でわかるようなシールが貼られているものがありました。

 各組織においては、資産管理はある意味で頭痛のタネかもしれません。購入して配備した資産には「資産管理番号」を付け、それを「資産管理台帳」に記録し、年に数回は「資産の棚卸し」をしなければ―。業務の流れや用語を思い浮かべただけで、膨大な事務作業を思い出して思わずため息が出てしまう・・・。そんな方もいらっしゃるのではないでしょうか。それでも、情報システム部門の方々は、資産管理をきちんとしていないと何かあったときに大変なことになる、ということをしっかりとご理解いただいているかと思います。

2. システム基盤が持つ性能や担っている役割の把握

 日常的にシステム基盤がどんな状況で稼働しているのかを把握し、課題や改善ポイントがないか検討すべきなのはもちろん、システム基盤の刷新を検討する際には、現行システム基盤の分析が欠かせない要素の一つです。ここでは、システム基盤の現況を把握するために、どのような項目をおさえておけばよいのか、ポイントをご紹介します。

 システム基盤の現状を分析するために、どのようなポイントをおさえておけば良いのでしょうか。表にまとめてみました。

セキュアなIaaSの見極めかた

表 1. 現状システムとして把握しておくべきポイント

 また、モノだけではなく、運用・保守に関しても把握しておかなければなりません。

セキュアなIaaSの見極めかた

表 2. 把握しておくべきシステム運用・保守のポイント

 ここに挙げたのは「一例」ですので、本格的に取り組むとなると、多種の台帳整備と調査・記録の取り組みが必要になります。手間がかかる割には、現状把握をしただけではコスト削減や性能向上につながるわけでもないためか、ついつい「後回し」にされてしまう理由なのかもしれません。

 だからこそ、後回しにしすぎて、いざという時に身動きが取れないような状態にならないように、日常的に習慣として台帳整備や記録を行なうことが重要です。記録を残すことで、予防措置を講じたり、問題発生時の対処スピードを上げることができます。

さいごに

  • 「把握すべきポイントはなんとなくわかったけど、具体的にどうやってリストアップしていけばいいの・・・?」
  • 「自分たちだけでリストアップすることが難しいように感じるので、手助けしてもらいたいのだけど・・・。」

 そんな不安や疑問をお持ちの方もいらっしゃると思います。また、日常的に台帳整備や記録の取り組みをしていなかった、という読者の方もいらっしゃるでしょう。

 そんなときに活躍するのがITベンダーです。ITベンダーが参画してシステム基盤の現状把握をする場合、多くは下記のようなステップで進められます。

セキュアなIaaSの見極めかた

図 1. システム基盤の現状把握のステップ

 まず、ITベンダーから顧客に対して「ヒアリングシート」が提示されます。顧客はそのヒアリングシートに回答を記入します。ITベンダーはヒアリングシートの回答内容を元に調査、システムの分析を行なっていきます。分析結果をユーザーとITベンダーが検討し、最終的には報告書としてまとめあげるような流れになります。

 つまり、ITベンダーがシステム分析をする過程で、自組織のシステム基盤の現状が資料化されていく、というわけです。多くの場合、一通りの現状把握が完了すると、その結果を元に次世代システム基盤のあるべき姿について検討を進めて行く形になります。

 システム基盤の現状把握の必要性を理解しつつもなんとなく後回しにしてしまっていた、システム基盤の刷新を控えている・・・そんな方は、ぜひSIerに相談してみてください。

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