AWSとは?|アマゾンウェブサービスをわかりやすく説明します

 ビジネスとITの一体化が進むに伴い、より俊敏性と柔軟性のあるIT環境が求められています。こうした背景より国内企業においても、既存のオンプレミスシステムをクラウドへと移行する「クラウドシフト」の流れや、「クラウドファースト」の考え方が浸透しつつあり、多くの企業が注目するクラウドのひとつにアマゾン ウェブ サービス(以下、AWS)があります。

 今回は、AWSとはどのようなクラウドサービスなのか改めて解説するとともに、AWSが多くの企業から高い評価を得ている理由などを解説します。


▼ 目次
1. アマゾン ウェブ サービス(AWS)とは
2. AWSの6つの特長
3. 信頼できるAWSパートナーを見つけよう




1. AWSとは

 もともとAWSができた背景は、Amazon社自身のITインフラ環境を取り巻く状況の変化の歴史があります。かつて同社もオンプレミスでITインフラを運用していましたが、創業以来の主事業であるeコマースのピーク時に合わせてITインフラを用意していると膨大なコストがかかることがわかってきました。そこで、その時々のニーズに応じたリソースを「オンデマンド」で使えるITサービスはできないか・・・、そんな発想で誕生したのがAWSです。


 AWSは世界に先駆けて2006年よりクラウドサービスの提供を開始しています。そして激しい勢いで進化を遂げながらグローバルで多くの企業・組織に利用されるようになりました。利用する企業はあらゆる業種業態に及び、日本でも同様に幅広い業種で利用する企業が増え続けています。最近では、国や自治体といった行政機関や金融機関でもAWSの利用は拡大しています。


 AWSが積極的に新たなサービスを生み出し、サービス内容などを改善し続けてきた背景には、イノベーションを起こし続けることを大事にするAmazon社の理念があると言えるでしょう。こうして現在ではコンピューティング以外にも、分析、モバイル、管理ツールなど多種多様なサービスが提供されているのです。


 とはいえ、AWSの柔軟なIT活用を自社だけで完璧に実現するのは難しいのも事実です。そのためAWSが力を入れているのが、AWS利用企業に対し、AWS 上でのワークロードとアプリケーションの設計、開発、構築、移行、および管理を支援するプロフェッショナルサービスを提供できるIT ベンダーなどとの「AWS Partner Network(APN)」と呼ばれるパートナーエコシステムの構築です。このパートナーエコシステムについては後ほど詳しく紹介します。


 このように日々サービスが増え、内容も充実し続けるAWSですが、驚くことに過去10年で60回以上の値下げを実施しています。その理由には、利益を顧客に還元することでよりビジネスを広げていくという、Amazon社のポリシーがあります。





2. AWSの6つの特長

 AWSの特長の多くは、クラウドコンピューティングの特長とイコールと言えますが、その多くの特長についてどのサービスよりも高いレベルで実現していることが、AWSが圧倒的な支持を得ている理由の1つとなっています。ここでは、数あるAWSの特徴の中でも、とりわけポイントとなる6つの特長について抑えていきましょう。



2-1. 初期投資不要

 使いたいと思った時に、AWSのアカウントさえ作ればすぐに利用可能です。初期投資が不要、且つサービス利用までのスタートの速さは、市場動向が目まぐるしく変化する現在のビジネスシーンでは大きな魅力となっています。


2-2. 完全従量課金

 AWSはサービス(リソース)を使った「量」に応じて課金する従量課金制ですので、先の「初期投資不要」と合わせて、スモールスタートにうってつけと言えます。使うのを止めればその段階で課金はされなくなりますから、事前に多くの予算を見込まなくても、トライ&エラーを繰り返しながら次々と新しいチャレンジをし続けることが可能になります。

 「良いアイデアがあれば、まずは始めてみるというのは、AWSの文化であり、上手にAWSを活用するためのポイントでもあります。


2-3. 柔軟なキャパシティ

 まずはスモールスタートでAWSを使い始めて、やがて様々なシステムやサービスをAWS上で稼働するようになってくると、「基幹系業務システムなど、非常にクリティカルで規模の大きなシステムを移行してもリソースは大丈夫か?」という不安が生じるかもしれません。しかしその心配は不要です。

 なぜならAWSでは、毎日どれぐらいの数のサーバやストレージが必要になるか綿密に計算していて、必要なリソースを日々増強し続けているからです。そのためサーバの数を急に増やしたいとなっても、クリック1つですぐに必要なリソースを手に入れることができます。

 オンプレミスのシステムのようにサーバの調達に数カ月を要するということはありません。また、あらかじめ設定しておけば、一定期間ごとに自動的にサーバが増強されていくといった仕組みも簡単につくることができます。


2-4. 市場投入スピード

 AWSでは研究開発のための莫大な投資をしており、そうした成果はAIやIoTなどの最新の分野のサービスの創出へと結実しています。そのため利用する側の企業としては、高度なテクノロジーによって既にAWSに用意されているサービスを、自社のビジネスの競争力向上のためにいかに活用するかというコアな部分に集中できるようになります。こうした環境を提供することは、AWSの強い思いでもあります。


2-5. セキュア

 いついかなる時もセキュリティを再優先事項として考え続けていく──それはAWSのメッセージでもあります。実際、AWSのすべてのデータセンターでは、ISOやPCIDSSなどのセキュリティに関する国際的な認証を常に取得し続けています。そのため、多くの企業にとって、自社でデータセンターを構築して運用するよりも、AWSのサービスを利用したほうがより安心、安全だと言えるでしょう。むしろ、高度なセキュリティ自体を目的としてAWSを利用する企業も増えています。


2-6. グローバル展開

 AWSはインターネットから、世界各地に置かれたリージョンからいつでもサービスを利用できます。そのため、ワールドワイドにビジネスを展開したい企業や、国境を越えてディザスタリカバリ(DR)の体制を構築したいといった場合に有効です。国内に絞っても東京と大阪にデータセンター群を有しているため、BCP(ビジネス継続性計画)やDRを踏まえた可用性の高いシステムを構築することができます。






3. 信頼できるAWSのパートナーを見つけよう

 AWSを実際に利用してみて、AWSのメリットとしてよく挙げられるのが下記になります。

    • スモールスタートが可能
    • 初期投資コストが安価
    • マネージドサービスが充実
    • 不要になったシステムはすぐに削除可能
    • ボタン一つでシステムの手配が可能
    • PoC を素早く実施できる



 このようなメリットを最大限に利用するためには、AWSに対して信頼できるパートナー企業を見つけるのが重要になります。


 先述した「AWS Partner Network(APN)」は、AWSを活用したコンサルティング、ソフトウェア提案を支援する世界的なパートナープログラムです。AWSを利用する企業のビジネス、技術、マーケティング、および販売促進を成功させるために、AWS ベースのビジネスやソリューションの成功を支援するのがAPNパートナーになります。そのため、APNパートナーは、AWSと共にユーザー企業の成功を目指して、AWSが提供するすべてのメリットを最大限に享受できるよう努力を惜しみません。


 そうしたAPNパートナーの中でも、特に優れた実績を残したパートナーは、AWSから「APN プレミアコンサルティングパートナー」として認定されます。優れた実績とは主に下記になります。

    • AWSのテクノロジーを活用して非常に優れた実績を上げ、顧客へのサービス提供において優れた貢献がある
    • 業界に影響力を持つ多数の顧客に対して、AWSのシステムやサポートを提供した



 現在、日本には 8社の APN パートナーが、プレミアコンサルティングパートナーとなっており、そのうちの1社が伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)です。こちらが「APN プレミアコンサルティングパートナー」の証明です。



AWSパートナーロゴ。APN プレミアコンサルティングパートナ

図 1. APN プレミアコンサルティングパートナーロゴ



 クラウドシフトはもはや時代の必然とも言え、いかに早く着手するかが将来の競争力を決定すると言っても過言ではありません。まずは、AWSのAPNパートナーへの相談を検討してみてはいかがでしょうか。


 これからAWSを利用したい、既存のシステムをAWSに移行したい、既にAWSを利用しているがより拡大をするために、コンサルティングパートナーにサポートを依頼したい、PoCを実施したいなど、企業それぞれの目的や事情に応じた相談にCTCがお応えします。






さいごに

 企業の競争力とビジネスの価値を高める上では、最新の IT インフラストラクチャの利用が不可欠です。AWSを利用する事で、目標にあわせた規模感で最新の IT インフラを継続的に獲得できるだけでなく、ビジネスドメインの拡大や高速化に繋がる様々なメリットを獲得できるでしょう。

 本書では AWS の基礎や特長を解説するとともに、AWS移行において重要なポイントは「信頼できるパートナーを見つけること」であると述べました。AW
S移行について、さらに踏み込んだ移行のポイントや事例等の関連記事は、下記よりご覧いただけます。



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