VMware Cloud™ on AWSの導入に合わせてバックアップもクラウドシフトする

VMware Cloud™ on AWSの導入に合わせてバックアップもクラウドシフトする

 スムーズなクラウド移行を実現するためのソリューションとして、VMware Cloud on AWSが注目を集めています。

 しかし、クラウド移行に伴い、バックアップ環境をどのように構築するべきかに悩む企業も増えています。

 こうした課題に対して伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)では、VMware Cloud on AWSの独自のマネージドサービスにオプションメニューとして、同じアマゾン ウェブ サービス(AWS)上へのバックアップを実現するDruva Phoenix を提供しています。



▼ 目次
1. VMware Cloud on AWSの移行で直面するバックアップ問題
2. Druvaバックアップオプションが提供する3つの付加価値
3.「SaaSかつAWSへの保存」を満たすバックアップ製品
4. バックアップ運用のTCOを削減





1. VMware Cloud on AWSの移行で直面するバックアップ問題

 オンプレミスで運用してきたVMware vSphere®環境を低負荷でクラウドに移行する手段として、VMware Cloud on AWSを採用する企業が増えています。

 既存のシステムへの影響が少なくクラウド移行を実現できるメリットがありますが、そこで生じる課題の1つがバックアップです。


 VMware Cloud on AWSのサービスは非常に高い可用性・耐久性をもっており、障害やエラー、自然災害およびサイバー攻撃などによるダウンタイムのリスクを徹底して抑えています。

 しかし、VMware Cloud on AWSが保護するのはあくまでもインフラレイヤーのみです。

 VMware Cloud on AWS上で保存・運用しているデータについては、それぞれユーザーの責任で保護しなければなりません。

 そのため、VMware Cloud on AWS上でも引き続きバックアップ対策を考える必要があります。


 その際に考えられる選択肢は、これまでオンプレミスで利用してきたバックアップソフトウェアをクラウドでも利用する方法、つまりAWSの IaaS上にバックアップサーバーを立てて運用するといった方法です。

 しかしこの手法は、導入の手間および構築後の運用負荷が増えてしまいます。これに対する解決策としてCTCでは、VMware Cloud on AWS上でより手軽にバックアップを利用できるためのソリューションを提供しています。


 CTCは、VMware Partner Connectにおいて最上位の位置づけにあるVMware Cloud on AWS Principal Partnerの称号を取得するとともに、AWS プレミアティア サービスパートナーにも認定されています。

 VMwareとAWSのどちらにも精通しているパートナーとして、CTCはMSP(マネージドサービスプロバイダー)サービス「MMCP for VMware Cloud on AWS」を提供しています。

 このMMCP for VMware Cloud on AWSのバックアップオプションとして、バックアップのSaaS製品である「Druva Phoenix」を組み込むことで、CTCはVMware Cloud on AWSの運用だけでなく、バックアップ環境まで一気通貫したソリューションを提供できるようになっています。



VMware Cloud on AWSの導入に合わせてバックアップをクラウドシフトする
図 1. MMCP for VMware Cloud on AWSでのDruva Phoenixの位置づけ





2. Druvaバックアップオプションが提供する3つの付加価値

 MMCP for VMware Cloud on AWSはAWS東京リージョン内で運用されていますが、バックアップオプションとなるDruva Phoenixも、もともとAWSを利用したサービスであることから、AWS外部との通信はなく、AWS内で閉じた環境で提供されます。

 MMCP for VMware Cloud on AWSとDruva Phoenixのバックアップサーバー、さらにバックアップストレージとなるAmazon S3まですべて同じAWSのインフラ上にあり、バックボーン回線で接続されているため、これらは高い親和性を持っています。

 加えてCTCでは、Druvaバックアップオプションに対して次のような付加価値を持った3つのサービスメニューを提供しています。

  • 基本サポート
    • バックアップに関する問い合わせおよび障害連絡も、MMCP for VMware Cloud on AWSと同じ窓口でCTCが対応
  • オンボーディングのサポート
    • Druva Phoenixの初期導入サービスを提供
  • 利用料金の一括請求
    • Druvaバックアップオプションの利用料はDruva社クレジット(1TB/月)を事前に購入し、クラウドに保存した容量に応じて月単位でクレジットが消費される
    • 容量単位の課金となるが、その支払いをMMCP for VMware Cloud on AWSにまとめることができる



 このようにMMCP for VMware Cloud on AWSとあわせてDruvaのバックアップオプションを導入することで、VMware vSphere環境のクラウド移行とほぼ同時にバックアップ運用を開始でき、システム導入のリードタイム短縮および導入の負荷軽減を実現できます。





3.「SaaSかつAWSへの保存」を満たすバックアップ製品

 では、MMCP for VMware Cloud on AWSのバックアップオプションとして、Druva Phoenixを採用するメリットはなんでしょうか。

 その答えは非常に明確で、AWS上のSaaS型のバックアップサービスとして、VMware Cloud on AWSのVMware社サポート認証を取得し、AWSで閉じたバックアップを行うことできるサービスがDruva Phoenixなのです。

 ほかにもオンプレミスのVMware vSphere環境で広く使われているバックアップソフトウェア多数はありますが、それらのほとんどはSaaSとしてサービス提供されていません。したがって、AWSのインスタンスに独自にバックアップサーバーを立て、ライセンスを持ち込んで運用するしかありません。一部SaaSで提供されているバックアップソフトウェアもありますが、バックアップデータの保存先として利用できるクラウド(データセンター)は限定されており、AWSには対応していない場合が多いです。

 こうして登場したDruva Phoenixに着目し、CTCではMMCP for VMware Cloud on AWSのバックアップオプションとして提供することが可能となりました。こうして登場したDruva Phoenixに素早く目を付け、CTCではMMCP for VMware Cloud on AWSのバックアップオプションとして提供することが可能となりました。





4. バックアップ運用のTCOを削減

 もちろん最新のバックアップソフトウェアであるDruva Phoenixは、他のバックアップソフトウェアに勝るとも劣らない機能を備えています。

 Druva Phoenixは100%クラウドネイティブに設計された統合クラウドバックアップソリューションであり、VMware Cloud on AWS上にエージェントレスでバックアッププロキシを構築することで、OSレベルのバックアップ/リストアを簡単に実現することができます。

 さらにDruva Phoenixは、永久増分バックアップ機能とインラインのグローバル重複排除機能を備えており、バックアップデータの容量を最小限に抑えます。ユーザーごとの環境によって差があるため一概には言えないものの、従来の定期フルバックアップと比較してストレージ容量を最大1/10に削減できた例もあります。これは従量課金の対象であるクラウド保存容量の削減にもつながります。

 Druva Phoenixは、SaaSとして提供されることから、バックアップのために利用するIaaSのリソースに対する事前のサイジングが不要です。加えてバックアップ対象の仮想マシンの数、スナップショットの数、リストアの回数、保存期間などは課金対象にならず、使用したストレージ容量だけで料金が決まるシンプルな料金体型であることから、長期的なコスト予測も比較的容易です。





さいごに

 MMCP for VMware Cloud on AWSとあわせてDruvaバックアップオプションを活用することで、クラウド上におけるバックアップ運用のTCOを削減することが可能となります。

 Druvaバックアップオプションの料金など詳細やセミナーについては、以下よりご欄いただけます。


VMware Cloud on AWS の詳細



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