iPadが良いかAndroidが良いか?Winタブが良いか?

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タブレットの法人利用が拡大を続け、iPad、Android、Windowsの各プラットフォームの競争が激化している。法人での製品選定においては、価格や画面サイズ、使い勝手だけではなく、セキュリティやアプリ運用管理の考え方などを考慮する必要がある。本記事では3つのプラットフォームの特徴を徹底比較する。

◎拡大する法人タブレット市場

法人向けタブレットのニーズが高まっている。一般消費者からのニーズが鈍化する一方で、法人向けタブレット市場は拡大を続けており、2013年~2018年の年間平均成長率が34.5%、2018年の稼働台数は約1070万台に到達するという予測がある。タブレット導入のメリットは、従来認識されていた”軽さ”、”起動時間の早さ”、”使い勝手の良さ”といったものに加えて、最新技術による進化の影響が見逃せない。”セキュリティ”、”データ管理”、”アプリケーション管理”といった法人利用に必須の機能が強化されたことで、ビジネスの現場での利用が促進されてきたのだ。ただし、最新の機能はどのプラットフォームでも共通して実装されているわけではなく、各タブレット端末によって、強みと弱みが存在するのが現状である。iPad、Androidタブレット、そして Windowsタブレットはどのような違いがあるのだろうか。

◎iPad、Android、Windowsタブレット徹底比較

■デザインに優れたiPad

タブレット市場を創造したiPadは、その洗練されたデザインと使い勝手の良さが特徴とされる。大量の情報を扱う製薬業界の営業職(MR)や、イメージを重要視する高級ブランド店などで活用が広がっているのが、その証しと言えるだろう。Keynoteなどのオフィスソフトにも定評がある。アプリは審査を経てからApp Storeへ公開されるため、悪意を持ったアプリが流通しにくい点もメリットと言えよう。アプリごとにVPN(仮想プライベートネットワーク)が設定できるため、通信セキュリティに対する備えもある。一方で、iPadのデメリットとしてはストレージの拡張が困難、OSの頻繁な更新への必須対応、端末が高価格といった点が上げられる。

■自由度が高いAndroid

オープンソースであるAndroidは、各端末メーカーが自社向けにカスタマイズを行って提供されているため、その品揃えの豊富さが魅力である。価格、画面サイズ、ストレージ容量、3G/LTE対応、メモリカードスロットの数といった要件から最適な端末を見つけることが可能だ。さらに、端末の暗号化、防塵・防滴、手書き入力といった法人に人気の機能を搭載したハイスペックモデルも発売されている。アプリの配布はGoogle Playを経由する必要がないので、自社開発したアプリをインストールするのも容易である。一方で、アプリがどこからでもインストールできてしまうことは悪意のあるアプリを誤って導入してしまうセキュリティリスクになり得る懸念は指摘されている。

■パソコン環境と統合されたWindows

法人向けで急成長を遂げているのがWindowsタブレットだ。Windows10の新戦略により既に国内市場ではAndroidを抜き、iPadに次ぐ市場シェア2位を獲得したとMicrosoftは語っている。Windowsタブレット最大の利点はOfficeを始めとするパソコン環境で慣れ親しんだソフトウェアがそのまま使用できる点にある。Internet Explorerを前提とした社内システムを利用する場合でも追加対応コストは不要だ。マウスやキーボード等を接続することで、ノートパソコンと同様に本格的な「仕事」を行える点も特徴として上げられる。Windowsタブレット導入に不安を感じる点があるとすれば、後発のプラットフォームであるため、専用アプリが少なく、多数のビジネスユーザーに受け入れられる製品に育つかどうかという懸念が考えられる。

◎法人向けタブレット選びの考慮点

■タブレット活用の目的

タブレットの法人利用においては、その利用目的に応じたプラットフォームを選択するのが成功の鍵と言われている。営業部員がプレゼンテーションや電子カタログの紹介をする場合は、使い勝手の良いiPadが優れているだろう。会社によって固有のアプリを使用したり、手描き入力や防塵・防水性能などの特定の機能にニーズがあったりする場合はAndroidに可能性を見出せる。いつでも何処でも仕事ができるよう統合的な環境が求められている場合はWindowsタブレットが最適だ。

■プラットフォーム選定の検討ポイント

情報システム部が主導する法人利用においてはアプリケーション管理が重要な課題となるので、ストア経由以外のアプリ導入を認めるかどうかが、プラットフォーム選択の大きなポイントになるだろう。自社固有のアプリをストア経由させずに導入したい場合はAndroidやサイドローディング機能を持ついが、そうでない場合はセキュリティ向上のために、iPadを選択する方が良いと考えられる。

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iPad、Android、Windowsタブレットの特徴比較

 

また、自由度や拡張性の高さに対する要求もプラットフォームの選定に大きく関わる。外部ストレージ接続などの拡張機能は法人利用においては、必ずしも望ましいものではなく、セキュリティリスクを高める恐れもある。ビジネスユーザーの利便性と情報システム部門の運用管理負担を見極めた上で、均一的な利用を推進するために、拡張性の低いiPadを選択するという考え方もあるだろう。

まとめ

法人利用の場合、価格や使い勝手はもちろん、盗難・紛失対策、アプリの運用管理などの多面的な比較が求められる。企業・部署のニーズをよく認識した上で、最適なプラットフォームを選択する取り組みが必要とされるのだ。

 

 著:ビジネス on IT運営事務局、タブレット班

 

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