脱オンプレミスの検討が進まないIT担当におススメするクラウド化の検討ステップ

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2006年のAWS公開以降、クラウドは世界の常識になったにも関わらず、多くの日本企業では脱オンプレミスに向けた机上の議論に終始している。検討から実践へと進むには、どうしたらよいのだろうか。

10年たっても脱オンプレミスが進まないのはなぜか

「多くの企業はこの10年間、同様の議論を続けている」2016年2月、ガートナージャパンはクラウドの採用が遅々として進まない現状を厳しく指摘した。日本におけるクラウド環境の採用率は16.1%であり、直近5年間で6ポイント程度しか上昇していない。そもそも、クラウド・コンピューティングは、従来の手工業的(土建的)なシステム開発に限界が来ているという問題認識に基づき、IT運用の方法を変え、新しいビジネス成長を求める存在としてスタートしている。それにも関わらず、クラウドの採用率が上がらないのは、なぜだろうか。

ユーザー企業がクラウドを採用するには、既存の延長から新しい情報資産運用へと考え方を変革していく必要がある。オンプレミス環境を単に仮想化するのは、既存のIT管理手法の延長に過ぎないが、少なくともクラウド利用への第一歩として数えられる。その後には、クラウド環境へシステム移行させる、あるいは、優れたクラウド・システムを利用し、拡張性の高い戦略的な投資を行うステップへと進んでいける。理想的には、高い技術力で新たなビジネスモデルをもたらすような動きが求められる。

クラウド採用が広まらない現実的な原因として、ベンダー側の問題も考えられる。本来、クラウド・コンピューティングは拡張性・柔軟性の高い環境をサービスとして提供するインターネット技術であった。しかし、クラウドに当てはまらないアウトソーシング事業までも「クラウド」と呼ぶベンダーが現れたため、ユーザー企業に混乱を引き起こしている。人手に頼ったカスタムSIを続けている限り、拡張性・柔軟性の高いサービス提供は難しい。増えすぎたクラウド・ベンダーの中から、クラウド本来の価値を提供できる事業者を見つけるのが困難であるため、クラウド採用を遅らせてしまうのだ。

クラウド利用の検討状況
kentoujyoukyou

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