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HCI 最前線 (HPE SimpliVity 380 特徴編)ハイパーコンバージド

 ますます目が離せないハイパーコンバージド (以下、HCI) 市場。様々なハイパーコンバージド製品が乱立する中で、自社にあった製品はどれなのか?

 本記事では日本ヒューレット・パッカード株式会社 (以下、HPE)のハイパーコンバージドシステム HPE SimpliVity 380 (以下、SimpliVity 380) を解説します。

SimpliVity380 とは

 2017年2月にSimpliVity社を買収した米HPE社は、HPE ProLiant DL380とSimpliVity社のHCI製品を組み合わせて、次世代型HCI製品HPE SimpliVity 380の販売を開始しました。

 

HPE SimpliVity 380

図 1. SimpliVity 製品ラインナップ



 これまで、日本の HCI 市場ではSimpliVity社のHCI製品が販売されていませんでした。しかし、海外のHCI市場においては、HCIのリーディングカンパニーとしてSimpliVity社の HCI 製品の名があがるほど市場評価を獲得しており、北米や欧州などの地域において多数の導入実績と信頼を獲得しています。(SimpliVity社 HCI 製品の導入事例はHPE社の SimpliVity 380製品サイトで公開されています
 海外で多くの実績と評価を獲得してきた理由としては、SimpliVity 380の4つの特徴にあります。今回は SimpliVity 380 が高い評価獲得した理由を簡単に説明します。

SimpliVity380 の特徴

 HPE SimpiliVity 380 の主な特徴は下記の 4 点です。

① 専用ハードウェアによる驚異的に優秀な処理性能
② RAID と RAIN による二重保護で『データロス』リスクを最小化
③ ユーザにやさしいインタフェース
④ 完全統合型システムで作る究極にシンプルなインフラ

 


特徴① 専用ハードウェアによる驚異的に優秀な処理性能

 HPE SimpliVity 380はストレージ処理に専用のハードウェアを活用します。
 一般的なHCI製品はストレージ処理にコントローラーVMと呼ばれるコンポーネントが、サーバーのリソース(CPU/Memory)を消費してソフトウェア処理します。
 対して、HPE SimpliVity 380ではコントローラーVMのソフトウェア処理と、サーバーに搭載されたRAIDコントローラー及び専用のアクセラレーターを使用したハードウェア処理を併用します。これにより、サーバーのリソース消費を減らし、データ量に依存されない安定したパフォーマンスをユーザーに提供します。

HPE SimpliVity 380

図 2. SimpliVity の基本アーキテクチャ



 RAIDコントローラー及び専用のアクセラレーターで実行される主なハードウェア処理は、RAID(RAID5またはRAID6 )を使用してのローカルディスクの保護、データの重複排除・圧縮となります。
 重複排除・圧縮をソフトウェア処理で実施した場合の欠点は、サーバー側のCPU/Memoryのリソースの多く消費してしまう点や、期待していた程のストレージ容量の削減効果が得られない点です。その為、性能低下等を懸念し重複排除・圧縮機能を無効にしているケースも聞き及びます。
 しかしHPE SimpliVity 380は、専用のハードウェアアクセラレーターによって重複排除・圧縮が行われるために、サーバーの負荷を気にせずに重複排除・圧縮の機能を利用できます。加え、細かい単位でデータを効率よく重複排除することから、ストレージ容量を平均で60%~70% の削減効果を見込めます。

HPE SimpliVity 380

図 3. 重複判定イメージ


 また、SimpliVityではバックアップ機能においても重複排除・圧縮機能が活用されているため、バックアップストレージ容量の削減を期待できます。

 


特徴② RAID と RAIN による二重保護で『データロス』のリスクを最小化

 HPE SimpliVity 380は対障害性に関してもユニークな考えを持っており、ディスク障害とサーバー障害対して効率の良い方法で対処するようになっています。

HPE SimpliVity 380

図 4. SDS 分散ストレージテクノロジーの安定性を強化


 ディスク障害に関してはハードウェアRAIDコントローラーによるディスク保護(RAID)となり、サーバー障害に関しては、構成するノード間でデータを複製して保持し、ノードの障害時でも継続してサービスできる仕組み(RAIN)による対処となっており、SDS(Software Defined Storage)の分散ストレージテクノロジーの安定性を強化しています。

 


特徴③ ユーザーにやさしいインタフェース

 HPE SimpliVity 380は徹底して『ユーザー目線』で開発されており、ユーザーの負荷を高めないように設計されています。
 HPE SimpliVity 380の管理ツールは、専用のアプリケーションを必要とせず、vCenterにプラグインを追加することで管理を可能としています。管理操作はvSphere Web Clientを利用するため、vSphere環境に慣れた方にとっては、簡単に仮想マシンのバックアップやSimpliVityのイベントを監視できます。また、複数製品、複数ベンダーによる構成では、問題の切り分け等が課題になることがありますが、HPE SimpliVity 380では利用するツールがvSphere Web Clientだけになる為、サポート面でも安心して使えます。

HPE SimpliVity 380

図 5. SimpliVityの操作画面


 管理操作は“仮想マシン(ユーザー)”単位で行えます。例えば外部の共有ストレージなどを利用していた場合、バックアップやリストアがVolume/LUN単位でしか実施できないことがあります。この場合、仮想マシン単位での対応が難しくなります。HPE SimpliVity 380では仮想マシン単位でバックアップ/リストアができるので、ユーザー視点で見た場合、ユーザーの“管理者/利用者”どちらにとっても、非常に使い勝手がよいシステムであると言えます。

 


特徴④ 完全統合型システムで作る究極にシンプルなインフラ

 HPE SimpliVity 380はインフラを下図に示すように、インフラ構成を一般的なHCIよりもさらにシンプルにすることが可能です。

HPE SimpliVity 380

図6. SimpliVityによるインフラの統合


① ハードウェア構成

 HPE SimpliVity 380はストレージの効率化により、他のHCI製品よりもノード数を少なく構成できます。加え、バックアップ装置等の追加のインフラが不要となるため、インフラ全体をシンプルに統合することが出来ます。
 HCI製品はリソース(ノード)の追加が容易であるという特徴を持っています。HPE SimpliVity 380は最小2ノードから構成可能となっており、スモールスタートで始める場合にも適しています。さらに、2ノード構成とした場合、10 ギガネットワークスイッチを調達することなく、ノード間を10 ギガの NICで直結する構成も可能です。リソースが足りなくなった場合は、ノードを追加することで容易にインフラを拡張できます。また、柔軟に拡張を計画する事が可能です。例えばストレージ容量は足りており、CPUやメモリだけを追加したい場合、汎用IAサーバーを「HCIコンピュートノード」として追加するといった柔軟な形でリソース追加に対応することもできます。

② ソフトウェア構成

 “特徴2”で述べたとおり管理・監視・バックアップが全てvCenterに統合されています。特に注目するべき点はHPE SimpliVity 380のバックアップ機能となります。標準機能としてスケジューリング、重複排除、RTO等のバックアップに必要な機能が包括されている為、バックアップ専用装置を追加購入する必要はありません。

HPE SimpliVity 380

図 7. SimpliVity 標準バックアップ機能

 

 さらにDRについてもバックアップ先をリモートクラスタ(DRサイト)にすることで、標準機能のみで簡易的なDR対応が可能です。(自動起動やIP変更等の本格的なDR対応には追加ライセンスが必要)

HPE SimpliVity 380

図 8. TCO 削減イメージ

 

 このようにHPE SimpliVity 380以外のハードウェア、ソフトウェアを極力排除し、シンプルなインフラ構成とすることにより、ハードウェア、ソフトウェアのコストの削減はもちろん、運用までもシンプルにすることができるのです。

SimpliVity 380 の主な使いどころ

① データーセンター統合

 特徴④で述べた通り、SimpliVityを導入すればインフラ機器をシンプルなります。その結果データセンターの設置面積を最小限に抑えることが可能です。SimpliVityで構成された仮想化環境の下にすべてのITインフラストラクチャを配置することにより、データセンターのデバイスを10分の1にまで削減でき、データセンターの維持にかかるコストが減り、運用効率とパフォーマンスが向上します。


② クライアント仮想化

 SimpliVityは次世代HCIとしてVDIワークロードの実行に最適なソリューションです。クライアント仮想化に最適な利点としては以下の理由が挙げられます。


① 多数の実績があるHPE DL380アプライアンスがベースになっており導入が簡単。
② 小規模(2ノード)から始めて、試験的導入から本番まで無理のないペースでスケールアウトが可能。
③ 既存利用のIAサーバーも、ハイパーコンバージドのコンピュータノードとして再利用可能。
④ 検証済みの優れたVDIパフォーマンスでエンドユーザーエクスペリエンスを向上。
⑤ 重複排除機能により、リンククローンと同様のデータ効率でフルクローンデスクトップを展開。
⑥ RAIDとRAINによるエンタープライズクラスのデータ保護と耐障害性


 また、HPE社では大規模な仮想化デスクトップを展開する検証を実施し、その結果をリファレンスアーキテクチャーという形で公表しています。これらのホワイトペーパーを活用することにより、VDI環境でのサイジングも容易になります。
 最新のリファレンスアーキテクチャーについては、コチラをご覧ください。

まとめ

 本記事では日本ヒューレット・パッカード株式会社のHPE SimpliVity380の特徴について解説しました。SimpliVity380は、日本で発表されてから2ヶ月弱(記事執筆時)しか経っていませんが、10月にHPE ProLiantDL380 Gen10ベースの新しいSimpliVity製品が発売される予定です。

 SimpliVity380の最新情報やご検討されたい方はお気軽に弊社へご相談ください。他社製品も含めた上で、フラットな視点で最適な製品の選定にご協力致します。

 

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