ハイパーコンバージド製品の選び方ハイパーコンバージド

 国内での導入実績が急速に増えているハイパーコンバージド製品。ベンダー6社、8製品が乱立する中、自社に適した製品はどれなのか?自社にあった製品を選定する上での考え方をご紹介します。

国内市場動向

 2017年11月現在、日本国内で販売しているハイパーコンバージド製品はDellEMC、シスコ、HPE、Nutanix、レノボ、NetAppの6社から8製品が展開されています。


製品選定

図 1. プロダクトタイムライン


 ハイパーコンバージド製品が日本市場に登場し始めたのは2013年頃。Nutanix社が日本法人を設立し国内への展開を本格化したのが始まりとなります。世界市場では日本市場よりも多様な製品が提供されていますが、世界でも同市場のトップランナーであった同社が日本法人を立ち上げ国内市場を開拓していきました。その為、同社製品の認知度は現在でも非常に高いものとなっています。

 その後、大きな変化が起きたのは2015年冬頃になります。翌年夏にかけての6ヶ月の間にDell EMC、シスコ、HPE、レノボから5製品がたて続けにリリースされ市場の注目を集めました。これによりハイパーコンバージドに関する情報が連日発信され、ユーザの認知度が大きく向上した事により、大きなトレンドになったと考えています。

 そして今年も、HPE、NetAppから2製品が新たに投入されるなど勢いは止まらず、認知度と導入件数は加速度的な広がりを見せています。

製品選定の考え方

 現在、各製品が国内市場に投入され、ハイパーコンバージド市場が大きく拡大したのも事実ですが、ユーザには新たな課題が出始めています。それは、自社のシステムで採用する場合、数あるハイパーコンバージド製品の中で「どの製品が適しているのか?」を正しく見極めた上での採用が求められてきています。

 

 弊社では、基本的に2つの観点からハイパーコンバージド製品を選定する事を推奨しています。1つ目は仮想化基盤に求められる『基本要件』、使用予定のハイパーバイザー対応有無や拡張性がそれにあたります。この基本要件を適合する製品の中で、現状の運用されている仮想化基盤の課題を解決する『製品特性』、製品それぞれの個性である独自の機能や、優位性をみて判断する事が必要です。

製品選定の鍵は SDS

 ハイパーコンバージドは従来の仮想化基盤のアーキテクチャとは異なり、外部ストレージを使用しない。仮想インフラを構成する各サーバの内蔵ディスクをSDS(Software Defined Storage)の技術で束ね、1つの大きな論理ボリューム(共有ストレージ)として利用しているのが大きなポイントです。つまり、製品選定の鍵は各ハイパーコンバージド製品の採用しているSDS技術の特徴になります。


製品選定

図 2. ハイパーコンバージドのアーキテクチャ


 SDSは仮想インフラに求められる多くのストレージ機能を担っています。基本的な機能である仮想マシンからのDisk I/O処理、データ可用性機構や管理機能等。付加価値的な機能である重複排除・圧縮、バックアップ、レプリケーション(DR)機能等。また、それらを支える為のアーキテクチャや必要なリソース量も採用しているSDSによって様々です。

各製品の特徴

 下記に各ハイパーコンバージド製品の特徴を採用しているSDSと共に簡単に紹介します。


  ● ハイパーコンバージド製品一覧


  ● Dell EMC VxRail


製品選定


 VxRailはVMware社が開発したvSANをSDSとして採用しています。本製品は、他製品と比べアーキテクチャ的に大きな違いがあります。それは、ハイパーバイザーとSDSがカーネルベースで一体化しているアーキテクチャである事です。他社製品では各ノードに必ずSDS機能を担当する仮想アプライアンスが起動し、仮想マシンからのDisk IO処理を行いますが、VxRailの場合はハイパーバイザーと一体型である為、仮想アプライアンスが不要です。カーネルベースで一体化している為、SDSコスト(CPU/メモリ)が少なくシンプルに動作する事が可能です。


  ● Cisco Systems HyperFlex


製品選定


 HyperFlexはSpringpath社が開発したHyperFlex HX Data PlatformをSDSとして採用しています。HCIシステム専用に開発されたSDSを謳っており、独自の分散ファイルシステムやデフォルトでインライン重複排除/データ圧縮処理が行わる特徴があります。

 また、HyperFlexはハードウェアで差別化できている製品です。他社製品では別途10Gbpsのネットワークスイッチを購入する必要がありますが、ハードウェアにCisco UCSのアーキテクチャを採用する事により、Fabric Interconnect Switch(10Gbps×2)が包含されており、ネットワークも含んだ運用/管理が可能な点が大きな特徴です。


  ● HPE Hyper Converged 250 / 380


製品選定

*1. Hyper Converged 250のみ

  ● HPE SimpliVity 380


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 HPE社は2つのハイパーコンバージドラインナップが存在します。旧Lefthand社のSDS(StoreVirtual VSA)を継承しているHyper Converged 250/380。そして、2017年に買収したSimpliVity社のSDS(OmniStack)を継承しているHPE SimpliVity 380があります。

 ここでは、注目が集まっているHPE SimpliVity 380 について紹介します。  HPE SimpliVity 380はSimpliVity社が開発したOmniStackをSDSとして採用しています。このSDSと他社製品には無いHWアクセラレーターを搭載する独自のアーキテクチャにより、ストレージ容量の削減(インライン重複排除/圧縮)を強みとしています。また、通常のハイパーコンバージドでは包含されていないバックアップやDRの機能がデフォルトでSDSに包含されており、まさにオールインワン型のハイパーコンバージド製品と言えます。


  ● NetApp HCI


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 NetApp HCIは、同社ALL FLASHストレージ製品である「SolidFire」を採用したハイパーコンバージド製品で、SDSは同製品OS「Element OS」を採用しています。「SolidFire」は大規模環境向けALL FLASHストレージとして実績が多く、マルチテナント環境で求められるストレージIO制御に強みがあり、対象テナントに対してのストレージIOパフォーマンス保証を行う事が可能です。

 また、唯一筐体がストレージノードとコンピュートノードに分離しているアーキテクチャを採用しており、リソースの使用状況に応じて柔軟に拡張する事が出来る為、大規模環境向けのハイパーコンバージド製品と言えます。


  ● Nutanix NXシリーズ


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  ●Dell EMC XCシリーズ


製品選定

  ● Lenovo Converged HXシリーズ


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 Nutanix社 NXシリーズ / Dell EMC社 XCシリーズ / Lenovo社 Converged HXシリーズは、Nutanix社が開発したAOSをSDSに採用しています。XCシリーズとConverged HXシリーズはNutanix社からSDS(AOS)をOEM提供されているアプライアンス製品です。


 その為、ハードウェア筐体が製品毎違う形となりますがSDS機能に関しては、基本的に同じ機能を使用する事が可能です。AOSは対応しているハイパーバイザーの多さ、独自のデータローカリティ機能、管理ツール「Prism」等、ソフトウェア品質の高さに定評があります。また、いち早く国内ハイパーコンバージド市場に投入されている為、導入実績も多く様々な環境で導入されています。


製品仕様一覧資料

ハイパーコンバージド製品をご検討頂く上で、6 社 8 製品の『基本要件』と『製品特性』をまとめた紹介資料『なるほど!!ハイパーコンバージド』を以下よりご案内致します。


ハイパーコンバージド仕様一覧

図 3. ハイパーコンバージド製品仕様一覧資料


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