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ハイパーコンバージド最前線 (Cisco HyperFlex 特徴編)ハイパーコンバージド

 様々なハイパーコンバージド製品が乱立する中で、自社にあった製品はどれなのか?今回はシスコシステムズ社 (以下、Cisco 社) のハイパーコンバージドシステム、Cisco HyperFlex シリーズ (以下、HyperFlex) を解説します。

HyperFlex とは?

 

 HyperFlexは 2016年4月に Cisco 社が販売を始めたハイパーコンバージド (以下、HCI) 製品です。コンピュート、ネットワーク、ストレージ、管理ツールといった異なるシステム基盤の構成要素を統合し、シンプルなインフラを構築できます。

 

HyperFlex

図 1. インフラを、よりシンプルに統合する HyperFlex


 HyperFlex の Software Defiend Storage (以下、SDS) には、2017 年 8 月に Cisco 社が買収した Springpath 製品が採用され、プラットフォームにはCisco Unified Computing System (以下、Cisco UCS) が採用されています。

HyperFlex システム構成概要

 

 HyperFlex はCisco UCSサーバ を Fabric Interconnect (以下、FI)/UCS Manager  で統合管理します。

 Cisco UCS はFIを中心に構成され、FI 上で動作する統合管理ツール (UCS Manager) により、Cisco UCS を構成するハードウェアコンポーネントを統合的に運用・管理します。

 

HyperFlex

図 2. HyperFlex と Cisco UCS


 HyperFlex の Software Defiend Storage (以下、SDS) には、2017 年 8 月に Cisco 社が買収した Springpath 製品が採用され、プラットフォームにはCisco Unified Computing System (以下、Cisco UCS) が採用されています。

HyperFlex の特徴と利点

 

HyperFlex の主な特徴と利点は下記の 4 点です。

1. HyperFlex のプラットフォームにCisco UCS を活用

2. システム基盤の運用・管理の統合

3. HCI 専用ファイルシステムによる安定した I/O の実現

4. 様々な外部ストレージを接続できる



特徴と利点 1. HyperFlex のプラットフォームにCisco UCS を活用

 HyperFlexはCisco UCSをプラットフォームに利用する事で、仮想化基盤全体の包括的な運用・管理を可能とします。

 Cisco UCS はシステム基盤 (コンピュート、ネットワーク、ストレージ、管理ツール等) を構成するハードウェアコンポーネントの運用・管理・監視の一元化、簡素化に強みを持つラックマウントサーバ製品で、2009年より販売を開始した後、サーバ製品市場において高いシェアと実績を誇っています。特に北米では1、2を争う程の地位を獲得しています。

 Cisco UCS の特徴は、仮想化、ネットワーク、コンピューティング等のリソースを 1 つの管理ツールで簡単に運用できるように設計されている点です。この特徴により、従来のサイロ型システムの抱える運用・管理上の課題を克服できます。また、小規模から大規模まで様々な構成に対応でき、最大160台の物理サーバを一括して設定、操作できます。

 HyperFlex はCisco UCS の特徴を最大限を活用し、運用管理者に下記の利点を提供します。

 

① I/O の統合により、ネットワークケーブルの敷設と管理にかかるコストを削減できる

 Fiber Channel over Ethernet (FCoE) を 10GbE 或いは40GbE に統合することにより、コンポーネント数(ポート数、ケーブル本数)やケーブル敷設コストを削減できます。


② 管理ツールが UCS Managger に統合されサーバ管理の負荷を軽減できる

 電源 on/off などのサーバハードウェアの操作も手間なくに行えます。

 

③ サーバハードウェアの監視・通知の集約

 全てのコンポーネントの監視、通知設定を一元化できます。

 

④ VIC によるファームウェアレベルでの仮想ネットワーク

 VIC 上に生成された仮想インターフェースは、物理的に独立したデバイスとして認識されるため、物理コンポーネントを増やすことなくネットワークを追加できます。

 

特徴と利点 2. システム基盤の運用・管理の統合

 HyperFlexのプラットフォームであるCisco UCS によるシステム基盤 の運用・管理の統合により、HyperFlexは運用管理者へ下記の利点を提供します。

 

① システム基盤の構成要素を簡素化できる

HyperFlexはネットワーク、コンピューティング、ストレージといった異なる構成要素を統合できるため、運用・管理面がシンプルになります。

 

② 1 つの運用・管理ツールで簡単に管理できる

 HyperFlex は1 つの運用・管理ツールで HCI 環境全体を管理できます。従来までのシステム基盤は、管理したいコンポーネント毎に管理ツールがバラバラであったため、管理ツールの切替に右往左往するような手間が発生していましたが、運用・管理が統合されたHyperFlexではツールの切替による手間から解放されます。さらに、HyperFlexの管理を行う上では専用のアプリケーションを必要としません。vCenter にプラグインを追加して管理作業を行います。従って、vCenter に慣れている方であれば、慣れ親しんだユーザインタフェースを利用し続けられる点は嬉しい利点といえます。

 

③ UCS Manager によりHyperFlex と Cisco UCS を統合管理できる

 HyperFlex を構成している FI/UCS Manager や vCenter は HyperFlex 専用ではありません。様々な環境 を混在させ、同じ FI/UCS Manager や vCenter から管理できることも HyperFlex の特徴です。
 HyperFlex を構成しない通常用途の Cisco UCS のサーバも同じ FI に接続し、同じ UCS Manager の下で管理することができます。Cisco UCS では最大で160台のサーバを同時に管理できます。
 また、HyperFlex を管理している vCenter で、HyperFlex 以外の vSphere ESXi を管理することもできます。

 

④ 仮想化環境の運用・管理に物理ストレージの運用・管理を統合できる

 HyperFlex はデータストアとして使用するストレージ機能を内包しているため、仮想化環境の運用・管理に物理ストレージの運用・管理を統合できます。

 

HyperFlex

 図 3. vSphere Web Client に統合された HyperFlex の管理



 例えば、vSphere Web クライアントから HyperFlexのストレージプールにデータストアを作成したり、ストレージプールやデータストアの残り容量やアラームを確認する作業を中央集権化できます。



特徴と利点 3. HCI 専用ファイルシステムによる安定した I/O の実現

 HyperFlexは安定した I/O を実現できます。この特徴により期待できる点として例えば、常にユーザーに安定したレスポンスを提供し、システムの拡張計画を検討しやすい仮想化基盤を構築できます。安定した I/O を実現できる理由は、Cisco HyperFlex が採用する SDS が HCI 環境専用に開発された分散型のログ構造型ファイルシステムであるためです。実際に、米IT専門リサーチ会社Enterprise Strategy Group社 (以下、ESG 社) がHCI 各社製品の性能試験を実施した結果、HyperFlex のみが安定した I/O 性能を実現できることが証明されました。


ESG 社による各社 HCI 製品の性能試験結果はコチラ


 また、分散型のログ構造型ファイルシステムは、スナップショットやクローンにも適しています。理由は実データブロックではなく、データブロックへの参照を示すメタデータを複製するだけで良いため、極めて高速にスナップショット/クローンを取得でき、何世代ものスナップショットを取得しても性能への影響が殆どないためです。



特徴と利点 4. 様々な外部ストレージを接続できる

 HyperFlex は下記の何れの外部ストレージを使用することもできます。

・NAS (NFS、CIFS、iSCSI)
・SAN (FC、FCoE)

 

 HyperFlex に外部ストレージを接続すると、下記の利点を得られます。

・既存ストレージを流用でき、投資を保護できる
・仮想マシンやデータの移行を簡単に行える。
・HyperFlex にバックアップ用のストレージを接続できる
・HCI では対応できないことが多い Raw Device Mapping(以下、RDM) 機能を使える

 

 HyperFlex と他システム、外部ストレージが共存できることは、システム移行時に大きなメリットを発揮するばかりではありません。最大160台の物理サーバを管理できる Cisco UCS を採用した HyperFlexでは、HCI 以外のシステム基盤も、共存する多様な環境も監視・管理ポイントを増やすことなく構築できるといったメリットがあります。

 

HyperFlex

図 4. 外部ストレージや HCI 以外の環境との共生

Cisco 社の強み

 Cisco 社のIT基盤製品ポートフォリオは多岐に渡り、サーバ製品だけでなくルータ、スイッチ、無線 LAN、IP 電話、セキュリティ製品にまで及び、ユーザの IT 環境を全方位でサポートできると言えます。シスコ社と CTC の結びつきは長く、シスコの日本法人設立とほぼ同時期だ。

 またCTC は、2015年度、2016年度の Japan Partner of the Yearの受賞をしている。

製品ラインアップと機器構成の考え方

 HyperFlexのラインアップと機器構成の考え方を簡単にまとめた資料をご案内します。

 ご検討材料にご利用下さい。

 

HyperFlex line up Document
 
 
 
 

まとめ

 今がまさに旬とも言える HCI 製品。管理・運用面に優れ仮想化基盤向けのサーバプラットフォームとして高い評価を得ている Cisco UCS。HyperFlex は Cisco UCS 上に構成されているため、Cisco UCS の特徴を余すことなく活用できます。本記事ではIT基盤の全幅に渡るポートフォーリオを持つシスコシステムズ社のHCI製品、Hyper Flexの特徴について解説しました。

・バラバラの仮想化基盤構成をシンプルにすると共に、運用・管理も統合できる。
・HCI 環境専用に開発されたファイルシステムにより安定した I/O を実現できる。

 

 今後、HyperFlex はマルチハイパーバイザー対応を計画しており、顧客ニーズに応じた機能のアップ―デートが期待されます。
 HyperFlexをご検討されたい場合は、弊社へお気軽にご相談ください。他社製品も含めた上で、フラットな視点で最適な製品の選定にご協力致します。

 

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