知られざるクラウド化失敗事例、CIOがクラウド化を諦めた理由
~期待とは裏腹にコスト・運用が大幅に増加したクラウド事例~

図1

あまり表に出ることがない「クラウド化の失敗事例」から、次期基盤を検討するのに役立つ「効果的なIT基盤導入」を行うためのヒントについて探っていきます。

クラウド基盤の衝撃

「クラウド基盤」というキーワードを耳にしたとき、おそらく真っ先に出て来るのは、米Amazon社が提供する「AWS(Amazon Web Services)」でしょう。

AWSの代表的なメニューは、仮想サーバー「EC2」とストレージ「S3」です。これらのサービスは、「スケーラブル」「使った分だけ課金」という特長を最大の強みとして登場し、それまでのIT基盤のあり方や構築方針に、大きな影響を与えることになりました。特にスピードが求められるコンシューマー向けサービスの立ち上げなどにおいては、EC2・S3を組み合わせて利用することはもはや当たり前となっています。

そして、いまやBtoBの領域でさえクラウド化の手段としてAWSが採用される事例がネットを賑わせる時代となりました。自ずと企業の経営者は、自社のIT基盤にも「クラウド化」「クラウド基盤」への興味関心を強く持つようになっていきました。

次世代IT基盤の検討候補

本サイト(ビジネスonIT)でもIT基盤を「基幹特化型IaaS」「OpenStack」「AWS」の3つに分類していますが、これらはみなさまが次期システム導入(またはIT基盤の刷新・更改)を検討する際に、必ず検討候補として話題になるものでしょう。情報システムの担当者が経営者から「クラウド(もしくはAWS)は検討しているのか?」といわれるケースはどの企業でも見られるようです。

しかし一方で「クラウド化が主流になりつつあるという理由でだけでクラウド基盤の検討を進めるのは危険」という意見もあります。クラウドを導入したものの思ったような成果が得られなかった(楽にならなかった)という企業も同様に増えつつあるからではないでしょうか?実は、クラウド基盤を採用するよりも、オンプレミス(自前構築)基盤のほうが優れているケースもあるのです。

以降は、あまり表に出ることがない「クラウド化の失敗事例」をご紹介したいと思います。

Pocket

コメント