IoTが可能にする位置情報サービスの新たな価値とは?
活用事例から知り得る「センサー技術」と「ビッグデータ分析」による新たな価値の創出

Ebusiness Concept

位置情報サービスは、従来GISと呼ばれる専門的な分野だったが、現在はGoogleマップの登場などで一般に広く用いられている。さらに、近年のビッグデータ分析やセンサー技術の発展により、時間と場所により密着したサービス提供に期待が集まっている。IoTによって可能になった新たな位置情報サービスを紹介する。

◎多種多様なデータを扱う新世代の位置情報サービス

位置情報サービスは古くて新しい技術だ。地図情報がデータベース化され、GIS(Geographic Information System)としてサービスが開始されたのは数十年前にも遡る。1993年にはGPS(Global Positioning System)を測定する衛星が打ち上げられ、現在地と地図情報を組み合わせる環境が整った。2005年にサービス開始されたGoogleマップによって消費者の間でも位置情報サービスが一気に普及している。さらに、携帯電話に搭載されたGPS機能によって、リアルタイムに位置情報サービスが使用できるようになった。それでは、現在の位置情報サービスは何が“新しい”のだろうか。

位置情報サービスの進化はIoT(Internet of Things)の発展の一環として語られるケースが多い。IoTはコンピュータなどの情報端末だけではなく、家電・自動車・電子機器など、あらゆる“モノ”に通信機能や計測機能を搭載する取り組みを指す。IoTによって、これまで取得できなかった位置情報を取得したり、新たなサービスを提供したりできるようになったため、位置情報サービスの発展に期待が集まっているのだ。例えば、ビーコンという近距離通信技術は最新のスマートフォンに搭載されているが、GPSでは詳細な計測ができなかった室内での位置情報がビーコンは取得できる。そのため、東京駅のような複雑な建物の中での地図案内が、ビーコンとスマートフォンの組み合わせによって実現可能になる。

旧世代と新世代の位置情報サービスを比較する上で、ビッグデータの存在を忘れてはならない。ビッグデータは膨大なデータの中から新たな知見を見出す手法であるが、ハードディスク価格の下落、クラウドサービスや分散処理技術の発展など、近年の計算機科学の発展によって可能になった技術である。位置情報サービスにおいても、IoT社会においてはビーコンを始めとして各種センサーから様々なデータが集められてくるため、ビッグデータ分析によって意味にある情報を取得するステップが欠かせないのだ。大量(高いボリューム)、リアルタイム性(高速度)、多種(データタイプとデータソースの多様性)の3つの特性を備えたビッグデータ分析の存在が、旧世代と新世代の位置情報サービスを隔てるものと言えるだろう。

iot_bigdata

IoTが可能にする位置情報サービスの新たな価値

Pocket

コメント