もっと情報を活用するためのデータ分析の考え方(2/2)

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第1回は、セルフサービスBIによってどのような分析が行えるのかについて説明しました。では、実際に導入を考えたときには、どのように製品・サービスを選べばよいのでしょうか。また、メリットとデメリットはどこにあるのでしょうか。セルフサービスBI選択のポイントを考えていきます。

セルフサービスBIのメリット/デメリット

従来型のエンタープライズBIは、情報システム部などが導入計画を行ってシステム構築するため、社内統制を取ることができ、ツールによっては豊富な機能をしっかりと作りこんで自社に合った分析を行うことができます。しかし、エンドユーザー目線で何が必要かを考えて作りこみを行わなければ、有効な分析を行うことがむずかしく、単なるデータ抽出ツールにしかならないこともありえます。また、導入コストや運用管理コスト、分析に時間がかかる、データ分析の専門家が必要なこともあります。

一方、セルフサービスBIは比較的安価に導入でき、担当者が試行錯誤しながら、ビジネスに直結できる分析を行えることが特長となります。また、外部のWebなどの多様なデータソースに対応し、ビジュアライズされた高い表現力で分析結果が確認できることも大きなメリットです。社内のPCだけでなく、スマートデバイスから編集できることも活用を広げられるメリットにつながるでしょう。セルフサービスBIは、デスクトップアプリケーション、サーバ型、クラウドサービスなど、さまざまな形で提供されています。まずは、どのようなセルフサービスBIがあるのかを調べ、自社に合った機能と使いやすさを判断することが重要です。

目的を見極め、相談できるパートナーを見つける

どのような製品・サービスでも言われることですが、「ツールありき」ではなく、「何をやりたいか」によって導入を考えることがセルフサービスBI選択でも重要になります。従来の分析を引き継いで定型的な分析を行うのか、分析方法に幅を持たせて多角的な分析を行うのかによっても、ツールの選び方は異なってきます。何のために分析を行うのか、現在のデータ活用の課題は何なのかなど、目的を想定しておくことで、自ずとセルフサービスBIの選択肢が決まってきます。

その上で、相談できて頼れるパートナーを見つけることも重要となってきます。できれば、コンサルティングができ、使い方に関する提案も行えることが望ましく、特定のソフトウェアベンダーの縛りがないマルチベンダーのパートナーの方が多くの提案を受けられるメリットがあります。

また、導入後の活用体制についても、操作が簡単だとは言え、担当者には新しいツールを使うためトレーニングや、分析に慣れてきたときに、特定の分析ケースに応じた利用方法、効果的なダッシュボードの作成方法のトレーニングが必要かもしれません。とはいえ、スモールスタートで始められ、必要に応じて全社展開しても安価に導入できることもセルフサービスBIの特長だと言えるので、まずは使ってみて何ができるかを判断することも重要です。すでに多くの企業がセルフサービスBIを導入しており、競争力を高め、企業価値を向上のためにデータ活用に取り組んでいます。

 

 

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