オンラインストレージとタブレットの組み合わせでできること
iPadやAndroidタブレットを業務活用するための秘訣とは?

オンラインストレージとタブレットを用いた3つの構成

オンラインストレージとタブレットは個人利用において使い勝手の良さが認識されてきたが、最近は管理機能が強化され、法人にも利用が広がってきた。法人利用を始めるにあたっては、コストを抑えながらも利便性を追求したい。最小限の組合せで最大効果を生み出す秘訣はあるのだろうか?

■オンラインストレージとタブレットの連携方法

タブレットの法人利用が広がりを見せている。その使い勝手の良さから、接客や営業、リモートオフィスなどの様々な場面でタブレットが活用されるようになってきた。技術的な観点からはオンラインストレージを始めとしたタブレット回りのエコシステムの発展がタブレットの普及に大きく寄与していると言えよう。例えば、オンラインストレージとの通信に暗号化を施して盗聴を防ぐ機能や、IPアドレスやMACアドレスでアクセス制限をかけて不正なログインを防止する機能が導入されてきた。高度なセキュリティやアプリケーション管理機能の発展によって、オンラインストレージとタブレットの組み合わせが法人利用に足る水準まで進化してきたのだ。

タブレットからオンラインストレージを利用する際には、どのような構成になるだろうか。まず、オンラインストレージベンダーからモバイルアプリが提供されるケースがある。iOSやAndroidのアプリを導入すれば、自動でファイルが同期されるような高い操作性を得られる。オンラインストレージがWebDAVと呼ばれるファイル管理プロトコルに対応していれば、専用向けアプリではなくとも、サードパーティーのアプリを導入することも可能だ。また、ブラウザからオンラインストレージに接続する場合もある。アプリの導入さえも必要なく、タブレット端末標準のブラウザを開くだけでオンラインストレージとファイルのやり取りができるのは大きな魅力だ。加えて、独自に開発したアプリからオンラインストレージに接続する方法もある。企業内に独自の要件がある場合は、カスタムアプリからオンラインストレージを呼び出す構成も検討の余地がある。

 

オンラインストレージとタブレットを用いた3つの構成

オンラインストレージとタブレットを用いた3つの構成

 

■外部サービス連携が活用の秘訣

最小限の構成で最大限の効果を上げるにはどうしたら良いだろうか。最も導入が容易なのは、やはり専用アプリを活用する方法だろう。現在はどのオンラインストレージベンダーもサービスを高度化してきているので、専用アプリを使用すればファイルの共有・編集・アクセス権限の変更等の基本的な機能については業務部門が利便性を感じるレベルに達している。多くのベンダーはアクセス管理やアカウント管理といった情報システム部門向けの管理機能も充実させてきているので、ベンダーが提供する機能だけでも十分に社内の情報ポリシーにあった運用を行えるだろう。

さらにユーザーの利便性を追求する場合は、外部サービス連携に強みを持ったオンラインストレージベンダーを選択するのが推奨される。例えば、法人向けオンラインストレージで急成長している「Box」はOffice、Outlook、Gmail、Salesforceといったサービスとの連携が可能だ。タブレット端末で文書編集を行う際には現実的にOfficeが必要になる状況を考えれば、Office連携は多くの企業にとって有用な機能となるだろう。外部サービス連携に着目すると、専用アプリをそのまま使うだけでも大きな生産性の向上が期待できる。

■情報活用に必要なカスタムアプリ

専用アプリやブラウザでも十分にオンラインストレージとタブレットを活用できる状況で、カスタムアプリを開発するのは、どのようなケースに当てはまるだろうか。電子ファイルをシェアし合うだけの「情報共有」の段階であればオンラインストレージを単純にデータの保管場所として使えば良いので、カスタムアプリが必要になるケースは少ないだろう。前述のBoxのようにレビューや承認といったワークフローの機能もベンダーが提供している場合もあるため、一般的な情報共有の機能はオンラインストレージベンダーのサービスでカバーできる。

カスタムアプリが必要になるのは「情報共有」から「情報活用」へ一歩進んだときではないだろうか。例えば、接客用のデジタルカタログや営業用のシミュレーションツールといった、自社に固有のロジックを含んだ機能は自社で開発しなければならない。カスタムアプリを開発する場合は、オンラインストレージはもちろん、企業内の情報系システムのデータと組み合わせる等、活用の幅は大きく広がっていく。単にファイルを端末に表示するだけではなく、データの分析・可視化・予測といった高度な機能を、必要なときに必要な場所で使用できるのが、オンラインストレージとタブレットを組み合わせる最大の魅力と言えるだろう。

 

おわりに

オンラインストレージとタブレットの組み合わせにより業務生産性の向上が期待されている。最小構成で最大効果を得るには外部サービス連携に強い専用アプリの活用が推奨される。情報共有から情報活用へ進む際には、アプリ開発を視野に入れる必要があるだろう。

 

 著:ビジネス on IT運営事務局、タブレット班

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