IoT時代に活躍する人材を育てるには

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IoT市場は2013年の156兆円から2020年には365兆円まで成長すると見られている。この急成長を支えるために、どのようなスキルが必要になり、どのように人材育成に取り組めばよいのだろうか。

 

■深い技術力と広い洞察力が求められるIoT人材

IoT市場の拡大と共に、それを担うべき人材が求められるようになってきた。IoTはハードウェアとソフトウェアが密接に絡み合う分野であるため、これまでとは異なるスキルとマインドが必要になる。各技術要素を “深く” 理解する技術力と、横断的に “広く” 物事を考えられる洞察力の双方が欠かせない。

基盤技術として「組み込み」「クラウド・人工知能」「ネットワーク・セキュリティ」の3つが主要なものとして考えられる。「組み込み」技術としては小型化・高機能化が進む組み込み機器で、電子制御・センサー操作・バッテリー管理などの機能を実装する。自動車や家電といった、これまで考えられなかった機器にも組み込み機器の知識を活用するようになる。

IoTでは収集したデータを蓄積し、意味のある知見につなげるため「クラウド・人工知能」の技術が必須となる。ディープラーニングのような先進的なアルゴリズム、GPUを使ったハイ・パフォーマンス・コンピューティングによる計算の高速化、エッジ・コンピューティングを始めとする新たなアーキテクチャの開発などが求められる。

IoTを実現するインフラとして「ネットワーク・セキュリティ」は大きな影響を持つ。あらゆる機器が効率的に通信を行うため、データの取得から分析結果の活用まで総合的なネットワーク設計が必要だ。そして、IoTで最も大きな懸念となっているセキュリティが重要なのは言うまでもない。一つの機器が持つ脆弱性が、ネットワーク全体に損害を与える可能性があるため、セキュリティに強い人材に対するニーズは非常に高い。

上記の技術要素を統合する人材として、アーキテクト、プロジェクトマネージャー、アナリストの存在も必要になる。これらの上級職に共通する技術は、ユーザーの要求を理解し、技術的にはもちろん、ビジネス的にも価値の高いシステムを構築するスキルである。IoTは新しい概念であるため、どのようなニーズが存在し、それをどう実装するのが最適であるかは明確ではない。ユーザーからのフィードバックを受けながら、市場のニーズとシステムのマッチングを進めていくスキルが必要となる。

アプリケーション開発においては、各業界固有の知識も当然ながら必要になる。自動車におけるIoTの開発と、医療機器におけるIoTの開発では、求められる知識やスキルも異なってくるだろう。IoT人材の育成においては、業界ごとのノウハウ共有が必須だ。

IoT時代に求められる要素技術

IoT時代に求められる要素技術

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