メモリ容量が8倍に!Amazon EC2の新インスタンス「X1」とは

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2016年5月に発表されたAmazon EC2の新インスタンス「X1」は大容量のメモリを搭載し、リアルタイム分析などの用途に最適だ。Tokyoリージョンにも展開され、SAP HANA等での利用が想定されている。

他のインスタンスに比べ8倍のメモリを持つ「X1」

Amazonは新しいインスタンス「X1」を発表した。大規模なインメモリ・データベースを必要とするアプリケーションに最適な構成だ。SAP HANAやApache Sparkを始め、大容量のデータを高速に処理するビッグデータ分析、HPC(ハイ・パフォーマンス・コンピューティング)に最も力を発揮する。X1のスペックは以下の通りだ。

  • メモリ:2テラバイト(DDR4)
  • プロセッサ: Intel® Xeon® E7 8880 v3 (Haswell) 4基、3GHz
  • vCPU数: 128
  • ネットワーク帯域:20 Gbps
  • 専用EBS(Elastic Block Store)帯域:10 Gbps

X1が利用できるリージョンは順次、追加されてきた。2016年8月の時点ではUS West(N. Virginia、Oregon)、EC(Ireland、Frankfurt)、Asia Pacific(Tokyo、Singapore、Sydney)で利用可能になっている。

Amazon EC2を利用するにあたっては、利用方法に合ったインスタンスを選択する必要がある。プロセッサ・メモリ・ストレージの種類・高速画像処理の有無などが、それぞれ異なるからだ。演算処理あたりのコストや、メモリ容量あたりのコストを検討し、アプリケーションに合ったインスタンスを選択し、パフォーマンスやコストを最適化したい。

新たに追加されたX1を含め、Amazon EC2では以下のインスタンスが提供されている。

  • 汎用(M4、T2):バランスのとれた構成で使用目的を選ばない
  • 演算最適化(C4):高いスペックのプロセッサを有し、計算負荷の高いアプリケーションに向く
  • GPU利用(G2):画像処理や並列計算を高速化するGPUが利用可能
  • ストレージ最適化(D2、I2):HDD(ハードディスク)やSSD(ソリッドステートドライブ)との入出力を最適化
  • メモリ最適化(R3 、X1):メモリ容量あたりコストが最も低く、リアルタイム処理に最適

近年は、特に大容量のデータをリアルタイムで処理するニーズが高まっている。X1の投入によって、ビッグデータ分析を安く簡単に導入するクラウド環境が整ったのだ。これまでのAWSインスタンスは最大でも244GBのメモリしか搭載していなかった。それが8倍近いメモリが提供されるようになったため、圧倒的なパフォーマンス向上が見込めるだろう。

インスタンスタイプの比較
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