Amazon EBS新ボリュームタイプ「st1」「sc1」導入のポイント

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大量のデータを取り扱うアプリケーションでは、高いスループットと容量あたりのコストの両立が求められる。このビッグデータ時代に対応するため、Amazonは新たにEBSボリュームタイプを発表した。

スループット最適化HDDとコールドHDD

Amazonは2016年4月より、新たなボリュームタイプを導入した。st1(スループット最適化HDD)は高いスループットを必要とする処理に向けられたもので、sc1(コールドHDD)はアクセス頻度がより低いケースでの使用が想定されている。これまでEBSを利用する際には、汎用SSD (gp2)の選択が中心だったボリュームタイプに、新たなHDDが導入されたのだ。

SSDとHDDを比較すると、性能とコストにトレードオフの関係が見られる。SSDはデータ転送スループットやレイテンシーの短さといった優位点がある一方で、HDDでは容量あたりのコストで大きなメリットがある。AWSはコスト効率の高いHDDを利用して高いスループットを安定的に実現するというトレードオフの解決策としてst1、sc1を開発したという。

EBSボリュームタイプの比較
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コスト効率と高いスループットの両立が求められる背景としてビッグデータ分析が挙げられる。ログデータの管理及び分析のようなユースケースでは、ファイル書き込みの速度が致命的になると共に、大容量のファイル保管でもコスト最適化が求められるからだ。

AWSにはいくつかのストレージサービスが提供されている。

  • S3(Simple Storage Service)
  • Glacier
  • Storage Gateway
  • Elastic Block Store(EBS)
  • Elastic File System(EFS)

コンテンツ配信を含めて一般的にオンラインストレージとして使用されるS3や、アーカイブ目的で使用するGlacierは既に利用している企業も多いだろう。また、複数のEC2インスタンスから同時マウントできる共有ストレージサービスElastic File System(EFS)、オンプレミス環境と連携したバックアップ向けストレージStorage Gatewayも提供されている。

st1、sc1が導入されたのはElastic Block Store(EBS)であり、EC2インスタンスに仮想的に外付けされるディスクサービスだ。大量のデータを処理するコンピューティング環境でのコスト削減を実現する新サービスが導入されたことになる。

EBSを配置するイメージ
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