DevOps Days Tokyo 2017に行ってきました (1)
~技術者視点でみるDevOps~

IMG_6230

2017年4月25日、東京で開催されたDevOpsDays Tokyo 2017へ参加してきました。
KeynoteではChefのCTOであるAdamが講演を行い、「DevOps功夫」のスライドが映し出されました。

午後より2つの会場に分かれて講演が行われていましたが、今日はその中でも印象に残ったValue Stream Mappingについてお伝えします。

Value Stream Mappingで決めるリードタイム削減の魔法

Value Stream Mappingは製品やサービスを顧客に届けるために必要なプロセスを分析するのに使用されます。WIKIPEDIAではこんな説明でした。

Value stream mapping has supporting methods that are often used in Lean environments to analyze and design flows at the system level (across multiple processes).

※引用元:WIKIPEDIA

Value Stream Mappingを作成するうえで重要なポイントは、lead-time(期間)、process-time(実際の時間) を記載していくことです。どんなプロセスを進めるうえでも、大きな無駄を減らす、または気づくことができます。

今回、セッションの講師の方が実際に手書きで IT技術、プロセス(タイトル、内容、人数、役割、実際の担当者名)、おおよそのlead-time、process-time を一括りに、そして工程の最後から記載、ということを具体的に説明していました。バリューストリームマッピングのメリットを大別すると下記の通りです。

1. 改善ポイントを見つけやすい
どこを改善していけばよいのか、lead-time の大きな無駄はどこか、簡単に確認することができます。自身の担当範囲だけでなく、目標を達成するための各工程で関係する人達を可能なかぎり集め、共有していくことが成功へ導く鍵となります。

2. 自動化するポイントを見つけやすい
無駄を明示するだけでなく、IT技術を利用して自動化できそうなプロセスを発見することができます

3. プロセスの共通認識
各関係者でぼんやりとしていたプロセスを明らかにして参加している関係者内で結果プロセスの共有ができます。

4. 価値を示せる
関係者への共有だけでなく、無駄と思われる工程を明確に示すことで上位層への報告に必要な資料として利用できます。

5. ボトムアップによる現場モチベーション向上
上長から指示されて仕方なく動くのではなく、現場で課題、改善点を見つけて動くことで自分自身の行動が周囲を動かし改善していることが感じられ、現場のモチベーションも高まります。

また、講師の方のアドバイスとして、明示化しても何らかのしがらみ等でどうしても首を立てに振らない上長へは、”ミラクルクエスチョン”を使い、仮に全権委任されていた場合どこを改善すべきか答えてください、といった問いかけもしてみてください、ということが印象に残りました。

Value Stream Mapping の考え方は元々新しいものではなく製造業の生産現場にて昔から実施されていたものですが、DevOps 化を進めるのに有効な手段として再注目されています。

とある現場では Value Stream Mapping を使ってから DevOps 的にアプリケーション開発工程を改善することで8.5ヶ月のlead-timeが1週間になったこともあるとのこと。すべてのケースに当てはめられるものではないかもしれませんが、まずはホワイトボードに殴り書きで記載してみて“業務にムダ”がないか見える化してみてはいかがでしょうか。

私の所属する会社、伊藤忠テクノソリューションズでもValue Stream Mapping 含めたDevOps関連支援サービスを検討中ですので是非お問い合わせください。

お問い合わせ:伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
クラウドインテグレーション部
opencloud-all@ctc-g.co.jp

著者プロフィール
氏名:吉田 健
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社。
データベース、ミドルウェア関連のサポートを経て、オープンソースソフトウェア関連サービスの立ち上げ、デリバリー、およびミドルウェア、データベース製品の製品技術主管を担当。新技術、特に最近はミドルウェアやアプリケーションの可搬性、再利用性を高めるContainer技術に興味を持ち2017年4月からCI/CD 推進の業務に従事。
Pocket

コメント