DevOpsの成熟度モデル

 オープンソースのクラウドプラットフォーム基盤として活用されているOpenStackを中心に、Dockerやコンテナなどを提供する米国のSolinea(ソリニア)。ソリニアでは、自社のウェブサイトで様々な情報発信をしています。今回はソリニアがブログで公表した「The Solinea DevOps Maturity Model」をご紹介します。(原文記事掲載日:2016年10月4日)

▼ハイライト
1. フレームワーク
2. 4つの柱
3. DevOps成熟度モデル

1. フレームワーク

 大規模なエンタープライズ企業には、DevOps導入は厳しいものとなります。最も難しくて重要なポイントとは、どのように“フレームワーク化”を進めるか、になるでしょう。DevOpsへの移行の際には企業内、ましてや多くの異なる部門の変更を伴うのですが、必要となる「変化」を説明するための包括的なフレームワークがないので、経営層やマネージャー陣はしばし、無力になります。
簡単に言えば、段階的にDevOpsの採用ができるよう組織へ手引きできる、ロードマップが必要なのです。

2. 4つの柱

 ソリニアは、DevOpsの導入支援を多くの大企業向けに実施してきました。これまでの経験により、すべての組織には共通の実装パターンの傾向があると考えています。エンタープライズ企業におけるDevOps導入には4つの基本となる要件が求められます。その4つとは、「文化・プロセス・人・技術」です。これらをDevOpsの導入においての4つの柱としています。

3. DevOps成熟度モデル

 企業におけるDevOpsの成熟度を「5つのレベル」に分け、それぞれの軸に沿ってどのような状況であるのか、1枚にまとめています。DevOps成熟度モデルは、DevOps導入及び定着化の状況を図るためのアセスメントツールとして誰でも利用できるようにソリニアが準備したものです。

DevOps成熟度モデル

図 1. DevOps Maturity Model

図では、DevOpsの成熟度モデルを下記の5つのレベルに定義しています。

  1. 初期レベル    成熟したプロセスを導入する出発点に到達した
  2. 管理レベル    反復してプロセスを事項できる
  3. 定義レベル    ビジネスモデルとして明示的に定義され、承認を受けている
  4. 定量的管理レベル 複数のタスク・プロセスに対して定量的に制御されている
  5. 最適化レベル   継続的に自らのプロセスを最適化でき、改善が行なえている

ソリニアによると、多くの企業ではDevOpsの成熟度は思うように進んでいなく「レベル2」の企業が最も多いとしています。ぜひ参考にしてみてください。

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