基幹システムのクラウド移行――いざ検討開始すると直面する3つの課題

図2

基幹系システムには高いコストと運用負荷がかかるため、クラウド化のメリットが大きい。しかし、安全性や堅牢性といった高い要件が求められるため、クラウド移行の検討を進める中で直面する課題もある。

 

基幹系システムにこそクラウド移行のメリットがある

基幹システムのクラウド移行は業務の効率化と品質改善への寄与が期待できる。ITインフラ運用から解放され、より戦略的なリソース配置が可能になると共に、月単位だった情報資産の調達スピードも日単位まで劇的に改善される。また、災害対策なども容易になるため、「守りのIT」に効果がある。

IDC Japanの調査では、クラウド環境を利用する企業の80%が、クラウド・コンピューティングはIT戦略に影響を与えると回答した。実際にクラウドを経験した企業は、その価値を理解するため、今後の採用拡大が見込まれている。

Amazonを始めとする海外主要ベンダーも日本にデータセンターを開設しているため、多くの企業にとってクラウド移行が現実的な選択になっている。ソフトウェアベンダーもクラウド前提のライセンスを用意するケースが増えた。特に、ERP最大手のSAP社もクラウド環境を推進し、基幹系システムのクラウド化が増加する見込みだ。

クラウド環境は柔軟性や拡張性に優れるため、従来、情報系システムでの利用が多かった。しかし、最近では基幹系システムに求められる安全性や堅牢性がクラウドでも実現できるようになってきたため、基幹系システムのクラウド運用が進みつつあるのだ。

基幹系システムの特徴は、業務の核となるプロセスを担当するミッション・クリティカルな点にある。24時間365日対応、夜間・休日の障害対応、性能確保、迅速な復旧、内部統制、監査対応、脆弱性対策といった高い非機能要件が求められる。そのため、基幹系システムこそ、多大なコストと運用負荷がかかり、クラウド化を含めたアウトソーシングにメリットがある。

クラウド移行で直面する課題の例図3

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