クラウドに費やすコストを削減しよう

 常にコスト削減の対象として見られている基幹系システム。ある中堅企業のCIOによると、自社の基幹系システムのITインフラのリソース稼働率が年平均で約10%だったことが判明したものの「無駄に感じるが必要」として諦めているそうです。

▼ ハイライト
1. 基幹系システム投資におけるITインフラの課題
2. 基幹系システムの投資利益率を最大化する「サーバリソースの黄金比」とは?
3. 高いROIを生み出すサーバリソースの従量課金方式
4. Gartner 社から高い評価を受ける Virtustream社
5. 30%の性能改善と、3割から5割のコスト削減を実現するVirtustream社の特許技術 μVM
6. 基幹系システムのコストを大幅削減した事例
7. Virtustream 社の特許技術を実装したクラウドとは

1. 基幹系システム投資におけるITインフラの課題

 企業活動の中核を成している基幹系システムは安定した稼働や性能の確保が重要視されるため、それを支えるITインフラは年度末や繁忙期などのピークに合せて十分な余裕を持たせるべく設計します。この無駄をイメージ化すると以下のようになります。

従量課金

図 1. 基幹システムの IT インフラのリソースサイズ

  1. システムが実際に利用する IT インフラのリソースサイズ
  2. 突発的な処理実行の際にのみ必要とされるリソースサイズ
  3. システム設計時に余裕をもって調達しているリソースサイズ

2. 基幹系システムの投資利益率を最大化する「サーバリソースの黄金比」とは?

 基幹系システムの運用において、サーバ停止やパフォーマンス劣化などに備えて最大限のリソースを調達することは過剰な投資を生みます。そこで、リソース調達を最適化するポイントとして、サーバリソースの黄金比が注目されています。

従量課金

 企業活動の土台となる基幹系システムの停止は、ビジネスにおける大きな損失に直結します。そのため、業務で想定される最大の負荷に備えてリソースサイズを決定するのが一般的ですが、ROI(投資利益率)の観点から見たとき、この考え方には大きな弱点があります。

 それは、リソースの上限に迫るような業務は、例えば年度末の決算処理や繁忙期対応など処理突発的に発生するケースがほとんどであるということではないでしょうか?残りの大部分を占める通常業務においてリソースが過剰となることが、基幹系システムへの投資効率を下げる要因となっています。

 特にオンプレミスでサーバを個別構築・運用する場合、この問題からは逃れられません。また、導入が進む従来型のIaaSについても、業務のピークに合わせたリソースの確保は不可欠で、過剰投資の問題はオンプレミスと変わりはありません。

3. 高いROIを生み出すサーバリソースの従量課金方式

 突発的に増えうるITリソースへの要求にリアルタイムに応えるために必要なリソースは確保しつつ、実際にシステムが利用した分のみを支払う。――この矛盾した課題に対して、米国のクラウドサービスプロバイダーであるVirtustream社は、これまでに無いITインフラの効率的な利用を可能にする技術を開発することで、新たな解決の術を見出しました。

 CPU、メモリ、ネットワーク帯域、ストレージI/Oで構成されるシステムリソースの実際に使用した量のみを課金するを実現するVirtustream 社の特許技術、μVM(マイクロヴイエム)です。

 μVM(マイクロヴイエム)の詳細を記載した資料については以下よりダウンロード頂けます。

資料ダウンロード

4. Gartner 社から高い評価を受ける Virtustream社

 クラウド事業者は無数に存在しているが「エンタープライズ向けクラウド」が提供できるのは、どれ程あるのだろうか?高い可用性、処理速度など、多くの要件を満たすためには、高度な技術力が求められる。AWSやGoogleといった世界的な大手企業と伍して、このエンタープライズ向けクラウドを提供しているのがVirtustream社だ。

 Virtustreamは2008年に創業された新興クラウド事業者である。2010年頃に4000万ドル、2011年に1500万ドルを資金調達し、各メディアから注目されるようになった。2015年には大手ハードウェア企業EMCに買収されている。さらに、EMCがデルに買収されたのに伴い、現在、Virtustreamはデル・テクノロジーズの一部となった。

 Virtustreamは既に世界展開を果たしている。米国アトランタ、ニューヨーク、サンフランシスコ、ワシントンDC、アイルランド(ダブリン)、イギリス(ロンドン)にオフィスを構え、また、米国・イギリスにデータセンターを設置した。

 Virtustreamの技術力の高さは、米国調査会社ガートナーに認められ、2012年より、IaaS部門のマジック・クアドラント・レポートに名を連ねるようになった。同レポートはビジョンと実行力の2軸から事業者を分類する。世界的に見てレベルの高い企業のみが掲載されるため、同分野でVirtustreamのような新興クラウド事業者がニッチ企業としてガートナーに認められるのは驚くべきことだ。

 Virtustreamは、ビジョンの観点ではVMWareや富士通と同レベルの評価を獲得した。さらに、実行力の観点では、これらを上回り、Rackspace等に近いレベルにある。ニッチ企業の中でも極めて上位の実力を持っていると見てよいだろう。

 ガートナーは、Virtustreamの強みとしてエンタープライズ向けクラウドのソリューションを挙げている。ERPなどの複雑なミッション・クリティカル系のシステムに最適であり、ユーザーはシステムの柔軟性を獲得し、リスクの軽減が図れるようになる。EMCに買収されて以降、その販売網の力を借りて、SAP導入などの実績を伸ばしている。

クラウドコストの削減

図 2. ガートナーによるVirtustreamの分析(抜粋)

5. 30%の性能改善と、3割から5割のコスト削減を実現するVirtustream社の特許技術 μVM

 Virtustreamはエンタープライズ向けクラウドの包括的なサービスを提供している。パブリック・クラウド、プライベート・クラウド、ハイブリッド・クラウドのうち、いずれも対応が可能だ。セキュリティや法令順守の機能も高く、機密情報を格納するERPシステムや、規制業界向けのアプリケーションでも利用できる。

 高いサービスレベルを実現するために自社開発した基盤ソフトウェア「xStream」は、他のクラウド事業者にも提供されている。システムの稼働状態やリソースの利用状況を監視する環境分析ツール「Advisor」と合わせて、基幹系システムのクラウド利用に対応できる。

 Virtustreamのクラウド基盤ソフトウェアを支えているのが、特許を含んだ自社開発技術の「μVM(マイクロVM)」だ。基幹系システムのように入出力が頻繁に行われるアプリケーションでも安定してパフォーマンスを発揮できる。利用する計算機資源の利用率を極限まで高め、無駄にリソースを使用せず、コスト削減を図れるのがメリットだ。結果として、レガシーシステムと比べ、30%の性能改善と、30%~50%のコスト削減が実現される。

 Virtustreamはオンプレミス環境からクラウド環境へ移行するためのサービスも提供している。現在のミッション・クリティカル・システムを分析した後、Virtustreamの最新技術を活用した「あるべき姿」を設計し、移行作業を支援する。特に、SAPに関しては既に200社以上の実績があり、大規模なERPシステムを移行する際のパートナーとしてVirtustreamが選ばれている。

クラウドコストの削減

図 3. Virtustreamのアーキテクチャ

6. 基幹系システムのコストを大幅削減した事例

 Virtustreamはエンタープライズ向けクラウドの導入事例を公開している。米国の菓子メーカーDomino Sugarは、その一つだ。同社は消費者向け製品、工業製品、フードサービスからなる3つの事業領域で、国際的に事業を展開している。国際展開の間、新たなシステムが繰り返し追加されてきたため、システム環境は極めて複雑になっていた。そして、オンプレミス環境に構築してきたSAPの製品管理システムは改修の必要があった。

 Domino SugarはIT関連予算を売り上げの1%以下に抑える方針があったため、複雑さを増し続けるシステム環境を単純化しつつ、コスト削減を実現する方法が求められた。そこで、Domino SugarはVirtustream社のクラウド環境へ移行する決断を行ったのだ。

 90日間の移行作業の後、Virtustreamはコスト・性能の両面で大きな効果を見せ始めた。まず、xStream による安定したパフォーマンスと頑健性により、SAPシステムは最大で2倍の速さで稼働している。また、3年間のTCO(総所有コスト)は40%の削減が見込まれている。ハードウェアを購入する必要がなく、必要に応じて必要な分だけ使用する従量課金制の導入により、コスト最適化が実現されたのだ。

 Virtustream社がデータセンターを保有する米国・イギリスはもちろん、代理店を通してアジアや中東でも利用が広がっている。日本では伊藤忠テクノソリューションズと業務提携し、サービス展開が始まった。μVMを始めとする高い技術が日本国内のデータセンターで利用できるようになり、エンタープライズ向けクラウドとしての活用が期待される。

7. Virtustream 社の特許技術を実装したクラウドとは

 エンタープライズクラス・クラウド市場において、各種メディアや外部調査会社から世界最高評価をされているクラウドソリューションプロバイダ Virtustream社。

 同社のIaaS技術をベースに設計・構築されているクラウドがCUVICmc2(キュービックエムシーツー)だ。CUVICmc2 はVirtustream社、SAPジャパン株式会社(以下、SAPジャパン)、伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)が共同で、2016年4月から基幹系システムの安定稼働に特化したクラウドサービスだ。CUVICmc2 の詳細は下記よりご覧いただけます。

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まとめ

 多くの企業は基幹系システムの運用コストの課題を抱えています。この課題を解決する手段のひとつが基幹システムのクラウド移行だ。多くのサービスから自社に適したクラウドを選択する上で気を付けなければならない点は課金方式である。投資利益率を最大化を重視するならば、Virtustream社の独自技術を有し、従量課金方式により完全従量課金制によりオンプレミスやプライベート環境と比べコスト削減を実現する「CUVICmc2」が適していると言えるでしょう。さらに、CUVICmc2 は高セキュリティ・ガバナンスとパフォーマンスを保証します。基幹システムのコスト削減を検討されている方は、是非、下記よりお問合せ下さい。

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