人工知能(AI)とセキュリティ
~人材不足を補う?、人工知能を使ったセキュリティ対策~

人工知能

情報セキュリティ人材は国内16万人がスキル不足とされ、最新型のサイバー攻撃への対応が遅れている。

多くの企業で情報漏えいなどの被害が報じられる中、人工知能を使ったセキュリティ対策に注目が集まっている。

■セキュリティ人材の不足と、従来のアンチウィルスソフトの限界

企業の情報セキュリティを保つには幅広いスキルが求められる。不正侵入の検知、データ破壊の防止、ウィルスの検知、脆弱性対応など、最新のサイバー攻撃に備え、対策をとる必要がある。内部の技術者による情報漏えいの事案が相次ぐ中、技術者のオペレーションにも気を使わなければならない。セキュリティは安全に保たれて当然と思われ、一度のミスが大きな損害を生むため、技術的にも人材管理的にも対応が難しい。

日本国内ではセキュリティ技術者が大幅に不足していると言われる。情報処理推進機構の調査では、16万人の技術者がスキル不足、8万人の技術者が不足していると報じられた。人材不足の原因としては、他の業務が忙しくセキュリティに人が回せない、経営陣の認識不足などが挙げられている。情報セキュリティは企業の根幹を揺るがす問題になり得るにも関わらず、米国に比べて日本のセキュリティ技術者は半分の賃金しか与えられないなど、技術者軽視の状況が続いている。

従来、セキュリティ対策はソフトウェアを導入していたが、その対策法にも限界が見えつつある。ファイアウォールやアンチウィルスソフトはほぼ全ての企業で導入されているが、悪意のあるハッカーは、平凡なソフトウェアを簡単に凌駕し、新たな攻撃を仕掛けてくる。例えば、特定の組織に対してメールを送付し、添付ファイルからウィルスに感染させ、企業内データの窃盗や削除を行う「標的型攻撃」は、対策が難しい新手の攻撃として知られる。

情報セキュリティの難易度が高まる背景に、企業内システムの変遷も関係している。モバイル端末やIoTの導入によって、企業システムへの接点が増え、守るべき情報システムの種類も量も劇的に増加しているのだ。さらに、クラウドサービスの普及や社員の個人資産持ち込み(BYOD)など、新たな環境への対応が求められている。

人工知能と従来のアンチウィルスソフトの比較

【人工知能と従来のアンチウィルスソフトの比較】

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