HCI 最前線 (Cisco HyperFlex 編 その①)
マルチベンダーのCTC視点で製品特徴を徹底解説

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 様々なハイパーコンバージド製品が乱立する中で、自社にあった製品はどれなのか?今回はシスコシステムズ社 (以下、Cisco 社) のハイパーコンバージドシステムCisco HyperFlex シリーズ (以下、Cisco HyperFlex) を解説します。

1. Cisco HyperFlex とは?
 Cisco HyperFlexは 2016年4月に Cisco 社が販売を始めた HCI 製品です。ネットワーク、コンピューティング、ストレージといった異なる構成要素を統合し、シンプルなインフラを構築できます。
図 1. インフラをよりシンプルに統合する Cisco HyperFlex
 Cisco HyperFlex の Software Defiend Storage (以下 SDS) には、2017 年 8 月に Cisco 社が買収した Springpath 製品が採用され、プラットフォームにはCisco Unified Computing System (以下、Cisco UCS) が採用されています。Cisco UCS は2009年より販売されているラックマウントサーバ製品で、サーバ製品市場において高いシェアと実績を誇っており、特に北米では1、2を争う程の地位を獲得しています。Cisco UCS の特徴は、仮想化、ネットワーク、コンピューティング等のリソースを 1 つの管理ツールで簡単に運用できるように設計されています。また、大規模な構成にも対応でき、最大160台の物理サーバを一括して設定、操作できる製品です。
 Cisco HyperFlexによりCisco UCS にストレージ要素が加わったことで、仮想化基盤全体を包括的に運用・管理できるようになりました。
2. Cisco HyperFlex の特徴
 Cisco HyperFlex の主な特徴は下記の 2 点です。
特徴① 運用・管理の統合
 Cisco HyperFlexではネットワーク、コンピューティング、ストレージといった異なる構成要素を統合できるため、運用・管理面もシンプルにします。従来までの基盤システムは、管理したいコンポーネント毎に管理ツールがバラバラであったため、管理ツールの切替に右往左往するような手間が発生していましたが、Cisco HyperFlex の場合は、1 つの運用・管理ツールで HCI 環境全体を管理できます。さらに、Cisco HyperFlexの管理は専用のアプリケーションを必要としません。vCenter にプラグインを追加して管理作業を行います。従って、vCenter に慣れている方であれば、慣れ親しんだユーザインタフェースを利用し続けられる点は嬉しい利点といえます。
 Cisco HyperFlex はデータストアとして使用するストレージ機能を内包しているため、仮想化環境の運用・管理に物理ストレージの運用・管理を統合できます。
図 2. vSphere Web Client に統合された Cisco HyperFlex の管理
 例えば、vSphere Web クライアントからCisco HyperFlexのストレージプールにデータストアを作成したり、ストレージプールやデータストアの残り容量やアラームを確認する作業を中央集権化できます。
特徴② HCI 専用ファイルシステムによる安定した I/O の実現
 Cisco HyperFlexは安定した I/O を実現できます。この特徴により期待できる点として例えば、常にユーザーに安定したレスポンスを提供し、システムの拡張計画を検討しやすい仮想化基盤を構築できます。安定した I/O を実現できる理由は、Cisco HyperFlex が採用する SDS が HCI 環境専用に開発された分散型のログ構造型ファイルシステムであるためです。実際に、米IT専門リサーチ会社Enterprise Strategy Group社 (以下、ESG 社) がHCI 各社製品の性能試験を実施した結果、Cisco HyperFlex のみが安定した I/O 性能を実現できることが証明されました。
ESG 社による各社 HCI 製品の性能試験結果はコチラ
 また、分散型のログ構造型ファイルシステムは、スナップショットやクローンにも適しています。理由は実データブロックではなく、データブロックへの参照を示すメタデータを複製するだけで良いため、極めて高速にスナップショット/クローンを取得でき、何世代ものスナップショットを取得しても性能への影響が殆どないためです。
 
3. Cisco 社の強み
 Cisco 社のIT基盤製品ポートフォリオは多岐に渡り、サーバ製品だけでなくルータ、スイッチ、無線 LAN、IP 電話、セキュリティ製品にまで及び、ユーザの IT 環境を全方位でサポートできると言えます。シスコ社と CTC の結びつきは長く、シスコの日本法人設立とほぼ同時期だ。
 またCTC は、2015年度、2016年度の Japan Partner of the Yearの受賞をしている。
4. まとめ
 今がまさに旬とも言える HCI 製品。本記事ではIT基盤の全幅に渡るポートフォーリオを持つシスコシステムズ社のHCI製品、Cisco Hyper Flexの特徴について解説しました。
・バラバラの仮想化基盤構成をシンプルにすると共に、運用・管理も統合できる。
・HCI 環境専用に開発されたファイルシステムにより安定した I/O を実現できる。
 今後、Cisco HyperFlex はマルチハイパーバイザー対応を計画しており、顧客ニーズに応じた機能のアップ―デートが期待されます。
 Cisco HyperFlexをご検討されたい場合は、弊社へお気軽にご相談ください。他社製品も含めた上で、フラットな視点で最適な製品の選定にご協力致します。
なるほど!!ハイパーコンバージド

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