なるほど!ハイパーコンバージド
~マルチベンダー視点の製品選定方法~

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国内での導入実績が急速に増えているハイパーコンバージド製品。ベンダー5社、7製品が乱立する中、自社に適した製品はどれなのか?フラットな視点で最適な製品を選定するポイントをご紹介します。

# 記事ハイライト

 

各ベンダーのHCI製品仕様一覧/紹介資料をこちらよりダウンロードいただけます。

 

1. ハイパーコンバージド製品は7製品が展開。戦国時代へ

 2017年9月現在、日本国内で販売しているハイパーコンバージド製品はDellEMC、シスコ、HPE、Nutanix、レノボの5社から7製品が展開されており、さらに2017年秋には、ネットアップの製品もラインナップに加わり、まさに戦国時代に入りつつあります。
 
 ハイパーコンバージド製品が日本市場に登場し始めたのは2013年頃。Nutanix社が日本法人を設立し国内への展開を本格化したのが始まりとなります。世界市場では日本市場よりも多様な製品が提供されていますが、世界でも同市場のトップランナーであった同社が日本法人を立ち上げ国内市場を開拓していきました。その為、同社製品の認知度は現在でも非常に高いものとなっています。
  その後、大きな変化が起きたのは2015年冬頃になります。翌年夏にかけての6ヶ月の間にDellEMC、シスコ、HPE、レノボから5製品がたて続けにリリースされ市場の注目を集めました。これによりハイパーコンバージドに関する情報が連日発信され、ユーザの認知度が大きく向上した事により、大きなトレンドになったと考えています。
 そして今年も、HPE、ネットアップから2製品が新たに投入されるなど勢いは止まらず、認知度と導入件数は加速度的な広がりを見せています。

2. SDS(Software Defined Storage)が重要な鍵

  ハイパーコンバージドは従来の仮想化基盤のアーキテクチャとは異なり、外部ストレージを使用しない。仮想インフラを構成する各サーバの内蔵ディスクをSDS(Software Defined Storage)の技術で束ね、1つの大きな論理ボリューム(共有ストレージ)として利用しているのが大きなポイントです。その為、各ハイパーコンバージド製品の採用しているSDS技術によって特徴が大きく変わってきます。
図 2. ハイパーコンバージドのアーキテクチャ
(上記資料は本記事の最後からダウンロードいただけます)
 
 SDSは仮想インフラに求められる多くのストレージ機能を担っています。基本的な機能である仮想マシンからのDisk I/O処理、データ可用性機構や管理機能等。付加価値的な機能である重複排除・圧縮、バックアップ、レプリケーション(DR)機能等。また、それらを支える為のアーキテクチャや必要なリソース量も採用しているSDSによって様々です。
 ここで、各ハイパーコンバージド製品の特徴を採用しているSDSと共に簡単に紹介します。
● ハイパーコンバージド製品一覧
メーカー名 製品名
DELL EMC VxRail
Cisco Systems HyperFlex
HPE HC250/HC380
HPE SimpliVity 380
Nutanix NXシリーズ
DELL EMC XCシリーズ
Lenovo Converged HXシリーズ

– DELL EMC

製品名 VxRail
提供開始 2016年3月
SDS vSAN / VMware社
サーバ筐体 高集積型/ラックマウント型
対応ハイパーバイザー VMware vSphere
 VxRailはVMware社が開発したvSANをSDSとして採用しています。本製品は、他製品と比べアーキテクチャ的に大きな違いがあります。それは、ハイパーバイザーとSDSがカーネルベースで一体化しているアーキテクチャである事です。他社製品では各ノードに必ずSDS機能を担当する仮想アプライアンスが起動し、仮想マシンからのDisk IO処理を行いますが、VxRailの場合はハイパーバイザーと一体型である為、仮想アプライアンスが不要です。カーネルベースで一体化している為、SDSコスト(CPU/メモリ)が少なくシンプルに動作する事が可能です。

– Cisco Systems

製品名 HyperFlex
提供開始 2016年4月
SDS HyperFlex HX Data Platform / Springpath社
サーバ筐体 ラックマウント型/ブレード型(増設のみ)
対応ハイパーバイザー VMware vSphere
 HyperFlexはSpringpath社が開発したHyperFlex HX Data PlatformをSDSとして採用しています。HCIシステム専用に開発されたSDSを謳っており、独自の分散ファイルシステムやデフォルトでインライン重複排除/データ圧縮処理が行わる特徴があります。
 また、HyperFlexはハードウェアで差別化できている製品です。他社製品では別途10Gbpsのネットワークスイッチを購入する必要がありますが、ハードウェアにCisco UCSのアーキテクチャを採用する事により、Fabric Interconnect Switch(10Gbps×2)が包含されており、ネットワークも含んだ運用/管理が可能な点が大きな特徴です。

– HPE

製品名 Hyper Converged 250 / 380
提供開始 2015年12月
SDS StoreVirtual VSA / HPE社(旧LeftHand)
サーバ筐体 高集積型(HC250) / ラックマウント型(HC380)
対応ハイパーバイザー VMware vSphere / Hyper-V *1
*1. Hyper Converged 250のみ

– HPE 

製品名 HPE SimpliVity 380
提供開始 2017年6月
SDS OmniStack / SimpliVity社
サーバ筐体 ラックマウント型
対応ハイパーバイザー VMware vSphere
 HPE社は2つのハイパーコンバージドラインナップが存在します。旧Lefthand社のSDS(StoreVirtual VSA)を継承しているHyper Converged 250/380。そして、2017年に買収したSimpliVity社のSDS(OmniStack)を継承しているHPE SimpliVity 380があります。
 ここでは、注目が集まっているHPE SimpliVity 380 について紹介します。
 HPE SimpliVity 380はSimpliVity社が開発したOmniStackをSDSとして採用しています。このSDSと他社製品には無いHWアクセラレーターを搭載する独自のアーキテクチャにより、ストレージ容量の削減(インライン重複排除/圧縮)を強みとしています。また、通常のハイパーコンバージドでは包含されていないバックアップやDRの機能がデフォルトでSDSに包含されており、まさにオールインワン型のハイパーコンバージド製品と言えます。

– Nutanix

製品名 NXシリーズ
提供開始 2013年
SDS Acropolis Base Software(以後、AOS) / Nutanix社
サーバ筐体 高集積型/ラックマウント型
対応ハイパーバイザー VMware vSphere / Hyper-V / Xen / Acropolis KVM

– DELL EMC

製品名 XCシリーズ
提供開始 2014年11月
SDS AOS / Nutanix社
サーバ筐体 高集積型/ラックマウント型
対応ハイパーバイザー VMware vSphere / Hyper-V / Xen / Acropolis KVM

– Lenovo

製品名 Converged HXシリーズ
提供開始 2016年1月
SDS AOS / Nutanix社
サーバ筐体 高集積型/ラックマウント型
対応ハイパーバイザー VMware vSphere / Hyper-V / Xen / Acropolis KVM
 Nutanix社 NXシリーズ / DELL EMC社 XCシリーズ / Lenovo社 Converged HXシリーズは、Nutanix社が開発したAOSをSDSに採用しています。XCシリーズとConverged HXシリーズはNutanix社からSDS(AOS)をOEM提供されているアプライアンス製品です。
 その為、ハードウェア筐体が製品毎違う形となりますがSDS機能に関しては、基本的に同じ機能を使用する事が可能です。AOSは対応しているハイパーバイザーの多さ、独自のデータローカリティ機能、管理ツール「Prism」等、ソフトウェア品質の高さに定評があります。また、いち早く国内ハイパーコンバージド市場に投入されている為、導入実績も多く様々な環境で導入されています。

3. ハイパーコンバージド製品の選び方

 現在、各製品が国内市場に投入され、ハイパーコンバージド市場が大きく拡大したのも事実ですが、ユーザには新たな課題が出始めています。それは、自社のシステムで採用する場合、数あるハイパーコンバージド製品の中で「どの製品が適しているのか?」を正しく見極めた上での採用が求められてきています。
 弊社では、基本的に2つの観点からハイパーコンバージド製品を選定する事を推奨しています。1つ目は仮想化基盤に求められる『基本要件』、使用予定のハイパーバイザー対応有無や拡張性がそれにあたります。この基本要件を適合する製品の中で、現状の運用されている仮想化基盤の課題を解決する『製品特性』、製品それぞれの個性である独自の機能や、優位性をみて判断する事が必要です。

● 各HCI製品仕様一覧/紹介資料ダウンロード

 ハイパーコンバージド製品をご検討頂く上で、5 社 7 製品の『基本要件』と『製品特性』をまとめた紹介資料『なるほど!!ハイパーコンバージド』を以下よりご案内致します。資料をご希望の方は、下記フォームをご入力の上、送信ボタンをクリック願います。
図 3.  各HCI製品仕様一覧/紹介資料イメージ

 

● お問合せ

 ハイパーコンバージド製品の検討や導入に関するご相談や詳細説明をご希望する方は、以下よりお気軽にご相談ください。
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